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光をくれた人

(映画)
ひかりをくれたひと

The Light Between Oceans

  • 2016年|イギリス、ニュージーランド、アメリカ|カラー|133分|画面比:2.35:1|映倫:G|MPAA: PG-13*1

概要

二つの間で引き裂かれながら、それでも遠くから海を照らす光がある。
1918年、トム・シェアボーン(マイケル・ファスベンダー)は戦争の英雄として帰国したが、心に深い傷を負い、人生のすべてを拒むかのようにオーストラリア西部バルタジョウズ岬から160キロも離れた絶海に浮かぶ孤島、ヤヌス島の灯台守の仕事につく。ヤヌスとは、JANUARY(一月)の語源で、二つのものを見つめ、二つの物事の間で引き裂かれるヤヌス神から取られた名前。インド洋と南極海がぶつかる大海に浮かぶ、誰一人住む者のいない孤島だ。
3カ月後、正式採用となったトムは、契約を結ぶためにバルタジョウズの町へと戻る。町でトムは、カモメに餌をやる若い女性に目をとめる。トムの心にさざなみがたった。彼女の名はイザベル (アリシア・ヴィキャンデル)。その地の有力者である小学校校長の娘で、眩しいほどの生命力に輝いていた。束の間の休日をイザベルと過ごすことになったトムは、彼女もまた戦争で二人の兄を亡くし、“兄を失った妹”とは別の生き方を求めていることを知った。
ヤヌス島に戻ったトムは、イザベルとの出会いが、人生に光を取り戻させてくれたことに気付き、彼女に感謝の手紙を送る。二人は想いを綴った手紙をやり取りするうち、心を通い合わせ、やがてトムはイザベルにプロポーズ。二人は結ばれ、孤島での結婚生活を始める。島と外の世界をつなぐのは三ヶ月に一度の定期便だけで、本土に戻れるのは三年に一度。親の愛情にも恵まれなかったトムは、惜しみなく愛を与えてくれるイザベルとの暮らしに、初めて幸福とは何かを知る。二人にとって、何者にもじゃまされない孤島での暮らしは楽園だった。
しかし、流産という試練がイザベルを襲う。一度目の流産を乗り越え、再び身ごもったのに、またも流産。失意から立ち直れないイザベル。そんな時、島に1隻のボートが流れ着く。中には既に事切れた男と女の子の赤ん坊が乗っていた。すぐに保全局へモールス信号を送ろうとするトムを、「赤ちゃんを少し休ませてあげて」と制するイザベル。一晩赤ん坊と過ごしたイザベルは、もはやその子を手放すなど考えられなくなっていた。自分たちの子供として育てようという彼女の強い懇願に負けたトムは、それが間違っていると知りながら、「赤ん坊が早く生まれた」という信号を送り、男の遺体を埋めるのだった。
それから2年、赤ん坊にルーシーと名付け、ありったけの愛情を注ぐイザベルとトム。ところが、洗礼式のため、初めてルーシーを連れてバルタジョウズに戻った日、トムは教会の墓の前でむせび泣く女性を見かける。その墓は、ボートで海に消えたまま消息がわからなくなった彼女の夫と娘の墓だという。
彼女の名前はハナ・ポッツ(レイチェル・ワイズ)。地元で一番の金持ちの娘だが、親の反対を押し切ってドイツ人の貧しい男性フランクと結婚した。ドイツは、敵国だった。ある時、戦争で家族を失った者たちにドイツ人と言う理由だけで絡まれたフランクは、生まれて間もない娘とボートに乗って海へ逃げた。その結末が、ヤヌス島に流れ着いたあのボートだった。罪悪感に苛まれたトムは島に戻る前に、「夫君は神の御許だが娘さんは大切にされている」とだけ記した匿名の手紙をハナの家に届ける。驚いたハナはその手紙を警察に持っていくが、何の手がかりもないまま時は過ぎた。
さらに2年後。トムは、ハナのことは自分だけの胸に秘め、イザベルには何も知らせていなかった。親子3人だけの楽園で過ごす幸福と、ハナの悲しみ思い返す時の苦しみ。ある日、トムは、灯台建設40周年を祝う式典に出席するため、イザベルとルーシーを連れ、バルタジョウズに渡る。式典の会場にはハナがいた。ついにイザベルも真実を知った。
「打ち明けるべきだ」「今さら手遅れよ」「彼女は母親だ」「あの子にとって母親は私よ」――自分たちのしたことの重大さにおののきながら対立するイザベルとトム。そして、トムは島へ戻る前に、思いがけない行動をとる――。
(公式サイトより)

予告編


原作

海を照らす光 (上) (ハヤカワepi文庫)

海を照らす光 (上) (ハヤカワepi文庫)

海を照らす光 (下) (ハヤカワepi文庫)

海を照らす光 (下) (ハヤカワepi文庫)

海を照らす光

海を照らす光

*1:Rated PG-13 for thematic material and some sexual content.

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