老人3人夏山で お盆過ぎの日曜日の朝七時、大分駅前に集合する。今日は佐賀関半島の城山、白木山、高城山、樅の木山の四山を尾根伝いに縦走するのだ。同行は私と70歳代のM氏と80歳前後のI氏の三名。 廃校となった佐賀関高校の近くに車を停め、マムシ避けにスパッツをつけ、I氏を先頭に登り始める。登山道には夏草が生い茂り、セミの声が充満している。今日も暑くなりそうだ。 山は一夏で終わるもの達でいっぱいだ。忙しく飛ぶトンボ、仰向けでバタバタするセミ。黄色くなった木々の葉、枯れて垂れ下がった夏草。ごめんね、私たちはほっとけば百年も生きてしまうのよ。 2人は山のベテランで、使い混んだリュックサックに山の道具をい…