理学博士。現職は東京大学大学院 情報学環・学際情報学府教授。
進化論出身の研究者として、ミーム論や非生命体進化さらには科学コミュニケーションなども守備範囲にしている。 彼の研究室には分野を越えた横断的な関心を持つ学生が集まることで有名。 ネット随一の読書家として知られるまろまろ氏も彼の研究室に所属している。
遺伝子vsミーム―教育・環境・民族対立 (広済堂ライブラリー) 作者:佐倉 統 廣済堂出版 Amazon 『遺伝子vsミーム―教育・環境・民族対立』佐倉統著を読む。 「現代の社会問題の根底には、生命を伝達する遺伝子と文化を伝達するミームの緊張関係がある」。本書は、「ミームと遺伝子の関係で現代の諸問題を読み解く試み」をしているそうだ。昨今話題のミームとその可能性について書かれている。 ぼくが書いたこのレビューをあなたがインターネットで読む。読むという行為により、ぼくの心からあなたの心に情報が伝わる。ただ伝わるだけでなく、あなたの心には、何か新たな考えが生まれる。ひょっとして書店へ駆けつけ本書を購…
科学とはなにか 新しい科学論、いま必要な三つの視点 (ブルーバックス) 作者:佐倉統 発売日: 2020/12/16 メディア: Kindle版 『科学とはなにか 新しい科学論、いま必要な三つの視点』 佐倉統著を読む。 久々に読む著者の本。科学をめぐる課題を大づかみにして解釈してくれる。作者いうところの「俯瞰」。視点を地上からではなく鳥の眼(バードビュー)にすれば、よく見える。 気づかされたところをつらつらと。 〇「東日本大震災で科学者への信頼感が低下した理由」 10年前の大災害。専門家が下した「放射線被爆量による健康被害リスクの解釈」。 「100ミリシートベルト以下の被爆量では大きな健康被害…
*この投稿は脱サラをする前にから転載したものです。 「現代の日本の医療体制下では、『普通に死ねない』『いつまでも死ねない』のです。病院に行くだけで、『治療しないといけない』という『システム』に組み込まれてしまう」 佐倉 統( 東京大学大学院情報学環教授) kotoba.dattsu.work
4月売りの文藝春秋で、東京大学大学情報学部教授、佐倉統教授が、「あなたはどう死にたいですか」という一文を寄稿している。自殺幇助によりスイスで亡くなった。フランスの著名な映画監督、ジャン・リュック・ゴダールの顔写真も冒頭に掲載されている。ドゴールといえば、ジャン・ポール・ベルモンド主演の「勝手にしやがれ」で有名になった。ゴダールは「勝手にしやがれ」で世界中に名を馳せ、ヌーベルバーグ(新運動の波)の旗手となった著名な人物だ。ヌーベルバーグは日本にも押し寄せ、atg(アートシアターギルド)と呼ばれる映画集団を生み出した。大島渚、だけでなく、あの黒澤明さえその波から逃げられなかったように思われる。黒澤…
水曜日。11:50「ぽかぽか」トークに前明石市長・泉房穂。「徹子の部屋」に加藤雅也。夜9時「相棒22 #20」最終回に黒谷友香、甲本雅裕、金田明夫 。夜11時「あちこちオードリー」[TVer]にみやぞん・フワちゃん。 朝8:15-9:55 NHK『あさイチ 肩こり解消!首インナーマッスル』 “「肩こり」対策法を3人のスペシャリストが伝授▽脊椎の専門医おすすめ!「アゴを引くだけ」で楽になる?エクササイズ▽スマホ・仕事の疲れに!人気フィジカルトレーナーの「ペットボトルほぐし」▽スポーツ庁長官の室伏広治さん・全身を使って肩こり解消?” 【ゲスト】島崎和歌子・春日俊彰(オードリー) 夜7:00-8:0…
2024年3月9日と10日に、INSTeM Convention 2024 Spring「大人のためのリテラシー:これからの知恵と技法を考える」というイヴェントが開催される予定です。 INSTeM(インステム)とは、2022年7月に設立された一般財団法人で、Inter-field Network for Science, Technology and Mediaの略称です。訳せば「科学・技術・メディアの領域間ネットワーク」となりましょうか。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/actions/sogi.html 性の教え。神の教え。そして教会の見解。 あるいは、適切にもほどがある、という感じか。 (2月11日)その関連 https://www.tbs.co.jp/futekisetsunimohodogaaru/ TBSドラマ『不適切にもほどがある』第1回 初めて視聴。 「話し合いましょう たとえわかりあえなくても 話し合いましょう こんなおっさんだからこそ」♪ ーーローティ『偶然性・アイロニー・連帯』じゃないか! 日本にはただひとり、宮藤官九郎がいて、ありがたい。 吉田羊が隠岐さや香さんっぽい。…
目次 進化との遭遇 煽られたのがきっかけ 「ポータル」としての『進化論という考えかた』 進化との遭遇 わたしはいちおう進化生物学を専門にしていることになっている。*1 20年前に進化生物学にハマったのは明確に『進化論という考えかた』の影響だった。それは20年前は出たてほやほやだったとはいえ、すでに20年という、当時産まれた子供がすでに成人しているぐらいの時間が経った。少なくともそれ自体はそのときのわたしにはいい本だった。それまで生物学を勉強したことがなかった(でもすでに専攻が生物学と決まっていた)健康優良電子機器解体青年児マンが「進化やべえ」と思った。進化論という考えかた (講談社現代新書)作…
日航機と海保機の衝突炎上事故について。 まずTBSのニュースより。 管制官は海保機に滑走路の進入許可せず 日航機には着陸許可 羽田空港事故で新事実判明 2024年1月3日(水) 10:36 きのう、羽田空港の滑走路で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、事故の前、管制官が海保の航空機に対して滑走路の中に入ることを許可する指示は出していなかったことが新たに分かりました。 きのう午後6時前、日本航空機が羽田空港に着陸しようとした際、滑走路で海上保安庁の航空機と衝突しました。 この事故で日本航空機の乗客乗員379人全員が脱出しましたが、海上保安庁の航空機に乗っていた副機長の田原信幸さん(41…
なぜSTSから甲状腺がん過剰診断についての批判が出てこないか、@kikumaco さんと@heart8255 さんに同報で佐倉の私見をコメントします。いろいろな理由が考えられますがいちばん大きいのは、「医学は難しい」ということだと思います。その分野の議論に参加するには、専門家と同レベルは無理ですが→— 佐倉統 (@sakura_osamu) 2023年10月18日 佐倉統氏による、なぜSTSから甲状腺がん過剰診断についての批判が出てこないかという事の検討。佐倉氏ばかり責めてもしょうが無かろうとか、佐倉氏は別にSTSを標榜していても代表するような立場の人でもあるまい、といった所はひとまず措いてお…