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人肉食

(一般)
じんにくしょく

人肉食は人の肉を食べること。歴史的にほぼすべての社会である程度行われ、同時に無制限な人肉食は規制された。人肉食の例として、敵の肉を食べる、死者を葬るためにその肉を食べる、飢えた時に弱い個体を殺して食べる、などがある。殺人やレイプ同様、人肉食を恒常的・日常的に行っている社会や全面解禁している社会、人肉を通常の食料としている社会が、少なくともホモ・サピエンス・サピエンスに限れば今までに存在していない(と考えられている)のと同様、人肉食をしていない、ないしあらゆる場合に禁止する社会も存在しない(と考えられている)。

現在でも人肉食は飢餓の状況で行われている。

人肉食は、臓器移植同様、他人の死体(現代では自分の細胞から養殖した肉体も含められる)を如何利用するかという倫理的問題を含んでいる。肉体を利用される側の同意や、不利益があるかないかで倫理的問題の度合いも変わる。

自分の細胞から養殖した肉体や、自分の肉体の一部を食べる人肉食はほぼ倫理的問題がないといえるが、他人(場合によっては自分のクローン胚から作った人も含めて)の死体や生体の一部を厳格な同意の下で食する行為は、同じ条件での臓器移植同様かそれをやや上回る倫理的問題を含む。厳格な同意なし、最悪食べるために殺害を行った上で他人の肉(場合によっては自分のクローン胚から作った人も含めて)を食する肉食は、同様の臓器移植同様強い倫理的問題があるといえる。現実に多くの人肉食についていえば、食される側の尊厳や不利益の除去や厳密な同意や自己決定などない中で、食される側への暴力や社会的圧迫によって肉を手に入れていたし、今もしている現状がある。その度合いは臓器狩り的な臓器移植の弊害を上回るものである。現代の自称先進国で人肉食自体を全面的にタブー視するようになっているのはそのような人間の歴史も影響している。

また他人の死体や生体から肉や臓器を取らないとならない社会は、その必要のない社会より潜在的な暴力の可能性を減らす上で望ましくないのではないかという意見もある。

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