女装家。性社会史研究者。中央大学社会科学研究所客員研究員。戦後日本〈トランスジェンダー〉社会史研究会幹事。
男性から女性への性別越境者としての多彩な体験と、持論である「性の多層構造論」をベースに、トランスジェンダーの立場からジェンダーやセクシュアリティの問題に発言している。2000年度には中央大学文学部で性別越境論を講義し「日本初の女装大学講師」としてマスコミに紹介された。近年は性社会史の分野に強い関心を抱き、日本の異性装者の社会史的研究を精力的に進めている。
編共著に『美輪明宏という生き方』(青弓社)、『戦後日本〈トランスジェンダー〉社会史I』(中央大学)。論文に「トランスジェンダー論 −文化人類学の視点から−」(『クィア・スタディーズ'97』 七つ森書館)、「『性』を考える −トランスジェンダーの視点から−」(シリーズ 女性と心理 第2巻『セクシュアリティをめぐって』 新水社)、『トランスジェンダーと学校教育』(『アソシエ』8号 御茶の水書房)などがある。