『彼らの犯罪』岩波現代文庫 樹村みのり 彼らの犯罪 (岩波現代文庫 文芸 341) 作者:樹村 みのり 岩波書店 Amazon 以前、響流書房でこの方の話を読んだ。 luhana-enigma.hatenablog.com これもこの本に収録されている。 この方の漫画は淡々としているように見える。どうしてかというと、本当に悪い「顔」の人が描かれないからだ。漫画ってキャラクターの立ち位置をはっきりさせるために、「あ、これ悪い奴だな」とわかる「顔」で書かれることが多いが、このお話に出てくる登場人物(多くは犯人的な存在なのだが)はみんないろいろな「顔」を持っている。そのときそのときの表情だ。だから常…