講談社より刊行されているミステリレーベル。 本の復権を願い「かつてこどもだったあなたと少年少女のための」を合言葉に、主に新本格で活躍している作家が子供向けの作品を書き下ろしで刊行している*1。 函入りの装丁や有名イラストレイターやマンガ家の描く挿絵も話題に。基本的に3ヶ月ごとに刊行される予定だが第5回配本からペースが崩れ気味。
*1:ジュブナイルとは思えないような、ブラックな話も多いが……。
3/18 文通相手がおもしろいと手紙に書いていた『赤と青とエスキース』(青山美智子)を読んだ。四章の「大切になさいね。共にいてくれる、あたたかな生き物の存在を」という台詞がよかった。犬と暮らしたいよ本当に…。 3/24 ミステリーランドの『くらのかみ』(小野不由美)。互いに知っている人たちの間に本当は知らない人間(ここでは座敷童のような存在)がまぎれ込んでいるのはわかっているけど、それが誰だかはわからないという状況はかなり怖い。耕介が事件について父親へ相談する場面がよかった。 3/30 ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品が大好きなのだが、全作品を網羅しているわけではない。ジョーンズは2011年…
3/3 ゆっくり読み進めていた『穏やかな死者たち:シャーリイ・ジャクスン・トリビュート』(エレン・ダトロウ編)を読み終わった。深緑野分による解説でも触れられているが、シャーリイ・ジャクスンっぽさと言えば底知れない悪意や不条理(「くじ」)、語り手のゆがんだ視点(『ずっとお城で暮らしてる』)、屋敷といった建造物に魅入られてしまう様子(『丘の屋敷』)などが思い浮かぶ。様々な作家たちがジャクスンのエッセンスを取り入れながら書いた作品を読んでいると、「あ~シャーリイ・ジャクスンのこういうところ、私も大好き!!」と叫びたくなってくる。 特に気に入った作品たち…「弔いの鳥」(登場人物たちの嫌な感じがかなりジ…
もうそろそろホロライブコラボ! て事で新規の方や復帰勢の方向けにオススメの装備や進め方を軽く紹介します( ^∀^) ホロライブと白猫コラボで始める方へ! オススメの装備を紹介 白猫プロジェクトのオススメの進め方について ホロライブと白猫コラボで始める方へ! オススメの装備を紹介 まず装備ですが アクセサリーはこの二つがオススメ リアーナはメインストーリー12章のノーマルのミッションをコンプリートでゲット! クリティカル発生率15%アップは現時点で最高値のアクセサリーのため長年最強アクセサリーとされてます。 くま🐻のぬいぐるみは茶熊学園2017の後半にある上級試練1回目をクリアでゲット! こちら…
ランキング参加中読書の会 ランキング参加中【公式】2023年開設ブログ こんばんは。DOIC0330です。 昨日、一昨日と共通試験でしたね。受験生の皆さま、お疲れ様でした。ご家族の皆さまも気疲れされたことでしょう、お疲れ様でした。 今は大卒じゃないと、という就職面でのハンデではないかもしれませんが人生に関わる一大事ですから大変な思いもされるのでしょうね… 昨年からうちも塾経営を始め、まだ受験生はいませんがこれからはこの緊張感を毎年体験するのだろうな、と今から怖いですね。 ともかくお疲れ様でした。 まずは一息ついて出願準備、二次試験に備えてください。 さて。 今回は書店員時代の本を振り返りたいと…
我孫子武丸 『眠り姫とバンパイア』 講談社文庫 我孫子武丸の『眠り姫とバンパイア』を読了しました。ミステリーランドの一冊として上梓された作品の文庫版です。作者らしい水準の高いミステリー作品となっています。 【満足度】★★★☆☆
読みました。 本当は同作者の占星術殺人事件を読みたかったのですが、貸し出し中だったらしく手にとった1冊。 ・あらすじ 日本海側のF市に住んでいたぼくと印刷所を経営している真鍋さんの物語。2人の知った女性がF市に隣接したG市のホテルに訪ねたまま姿を消し死体として発見されてから、ぼくの日常は少しずつ変化が及び… ・ネタバレ含む感想 ミステリーランドシリーズの1冊ということで、そのシリーズについて存在を初めて知りました。他の作品も手にとってみます。 さて作品について、文体はたしかに少年少女向けながらもそれが逆にホラーチックさを加速させて。顛末まで違和感はないですが、また超人的トリック(笑) 途中まで…
何かの企画に当たって、マツにどっかのオフィスの長机の席に案内され、お茶と女性週刊誌を出される夢を見た。 「推しにお茶を出される経験はあるか、俺はある」と思う一方、「もうファッション誌じゃなく週刊誌か・・・」とがっくりしつつ、其の儘夕方迄過ごさなければならないので読み始めると案外内容が真っ当なんでノートにメモしよう・・・とした所で目が覚めた。 何の暗示だ。びっくり。「びっくり館の殺人」(綾辻行人/講談社文庫)読んだ。びっくり館の殺人 館シリーズ (講談社文庫)作者:綾辻行人講談社Amazon「ミステリーランド」シリーズの1冊という事だからか、主人公が少年、そして死者は一人。 でも「館」シリーズな…
『鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー』の自作をのぞく全作品感想、その一です。
■今日買った本。計60円。 a)ブックオフ徳島田宮店にて。 1・我孫子武丸『眠り姫とバンパイア』講談社文庫 ¥60 *** 某制服を買いに街に出たが、大手モールで目的のものが手に入らず。昼食を挟んで、気晴らしにa)へ行ってみた。店舗脇にたこ焼き屋ができていて、これがなかなか美味しい。同行者は、a)の店舗でいつかのマクドナルドの景品であるマクドナルドオリジナルのUNOを見つけ、購入した。 1:2023/11/12読了。講談社ミステリーランドから出ていた作品の文庫化したもの。ジュブナイルミステリーということもあり、いつも読みやすい我孫子武丸作品ということもあり、二重にすらすら読めた。中学生の子ども…
日本では、1987年に綾辻行人の『十角館の殺人』が刊行されて以来、ずっと本格ミステリーは人気ジャンルです。新本格ミステリーの時代はすでに終わったとされていますが、それ以降も本格ミステリーの作家や作品は生まれ続けているので、完全に文化として定着した感じがあります。 今回は、そんな新本格ミステリーを中心に、講談社文庫のおすすめ作品を10本選んでみました。いずれも超定番作品ばかりです。ちなみに、あえて講談社文庫に限定したのは、出版社別の方が書店で探すときに便利だからです。 ※画像はAmazonの商品ページへのリンクになっています。当サイトは、Amazonアソシエイトプログラムに参加しています。 島田…
~子ども向けですが、子どもだましではありません~有栖川有栖『虹果て村の秘密』講談社 虹果て村の秘密 posted with ヨメレバ 有栖川 有栖 講談社 2013年08月 楽天ブックスで探す Amazonで探す hontoで探す ebookjapanで探す あらすじ 主要登場人物 特徴 この小説に向いている人 この小説に向いていない人 まとめ あらすじ 推理作家になるという夢を持つ12歳の秀介(しゅうすけ)は、同級生の優希(ゆうき)と虹果て村で夏休みを過ごす。「夜に虹が出たら人が死ぬ」という村の言い伝え通りに、男性が密室状態の自宅で殺害される。折しも土砂崩れのため犯人と共に村に閉じこめられた…
【月曜はスティーヴィー・ニックスの40曲】10・Two Kinds Of Love('89) 4thソロ「The Other Side Of Mirror」からの米でのセカンドのシングルですが見事に不発に終わっています。ブルース・ホーンズビーとの共作でホーンズビーもvoで参加。ケニーGのsaxも入ったちょっとアダルト路線でしたが客層がちがったのでしょうか? https://www.youtube.com/watch?v=G3UTExOEVxc Illume Blue Denimo 【名曲リレー2409】don’t#3 ■You Don’t Have To Be A Baby To Cry / …
有名ミステリー、綾辻行人の「館シリーズ」のあらすじを紹介します。 各作品の間に直接的なつながりはないため、どの作品から読んでも楽しめますが、共通の登場人物がいるため第1作から順番に読むのがおすすめです。 第1作 十角館の殺人 ~ページを捲った瞬間に訪れる、衝撃の1行 第2作 水車館の殺人 ~過去と現在をつなぐ仮面の主人 第3作 迷路館の殺人 ~ミステリ作家・鹿谷門実の登場 第4作 人形館の殺人 ~異色の館、迫りくる影 第5作 時計館の殺人 ~シリーズ最大スケールの殺人劇 第6作 黒猫館の殺人 ~記憶を失った老人 第7作 暗黒館の殺人 ~闇の一族、恐怖の宴 第8作 びっくり館の殺人 ~幼き記憶、…
島田荘司「透明人間の納屋」(講談社) 透明人間の納屋 (ミステリーランド)作者:島田 荘司講談社Amazon2003年7月31日刊。書き下ろし。「ミステリーランド」第一回配本。物語は「ヨウちゃん」の一人称で語られる。ヨウちゃんは9歳、母子家庭で兄弟はいない。母は夜の仕事をしていた。隣人の「真鍋さん」はそんなヨウちゃんのことを気遣ってくれて、話相手になり、様々なことを教えてくれ、夕食をご馳走してくれたりする。主人公のことを子ども扱いせず、どんな質問にも誠実に答えてくれる。友人もいない、母親とも朝食の時に顔を合わせるだけの孤独なヨウちゃんにとって、真鍋はたった一人の信頼を置く能わざる大人である。ヨ…
麻耶雄嵩 『神様ゲーム』 講談社文庫 麻耶雄嵩の『神様ゲーム』を読了しました。「ミステリーランド」として刊行された当時に読んで度肝を抜かれた作品なのですが、再読してみた今回にあってもその驚きは色褪せないものがありました。ミステリーにおける探偵役という存在を様々なかたちでデコンストラクトしていく作者ですが、その試みがこのようにユニークな作品として結実したことは、一読者として本当に喜ばしいことだと思います。 【満足度】★★★★☆