1996年7月22日、マイアミ・オレンジボウルで行われたアトランタオリンピック・男子サッカーのグループリーグD組第1戦で、日本代表がブラジル代表を1-0で破った試合を指す。
ロベルト・カルロス、ジュニーニョ・パウリスタ、ロナウドに加え、オーバーエイジ枠でベベット、アウダイール、リバウドらスター選手を擁するブラジルに対し、オーバーエイジ枠も使わない格下の日本が挑む構図となった。
前半から川口能活や田中誠を中心とする粘り強い守備でブラジルの猛攻に耐えて前半を折り返すと、後半27分、路木龍次がブラジルのディフェンスの裏に向けてロングボールを放り込むと城彰二が走り込み、それに対応しようとしたアウダイールとGKのジーダが交錯。ゴールに向かって転々とするボールを伊東輝悦が押し込んで日本が先制。その後も川口能活のスーパーセーブの連発などでブラジルの猛攻を凌ぎきり、1-0で競り勝った。ブラジルの放ったシュートは実に28本、対する日本はわずか4本だった。
その後日本は、ナイジェリアに0-2に敗北、ハンガリーには3-2で勝利して2勝1敗となり、勝ち点ではブラジルとナイジェリアに並んだが、得失点差で両国を下回り、グループリーグで敗退する結果となった。なお、この大会でナイジェリアは金メダル、ブラジルは銅メダルを獲得している。