大阪唯物論研究会会員 川 下 了 2022年2月24日、ロシアがウクライナに対する特別軍事作戦を開始し、世界を震撼させました。しかしそのこと自体が、現代世界の歪んだ認識の表現でもありました。何故なら、独立主権国家に対する列国の軍事侵攻は、今に始まったことではないからです。2001年に始まって2021年まで20年以上も続いた米国によるアフガン戦争だけを取り上げるだけで十分でしょう。軍事的侵攻による独立主権国家イラクやリビアの政権転覆も然りです。しかしそれらに対して、欧米列強や日本を含む先進資本主義諸国ではパニックは起きませんでしたし、軍事侵攻した米国やNATO諸国に対する非難も一部に止まりました…