ピョートル・G・ボガトゥイリョフ。1893年〜1971年。サラトフ生まれ。 モスクワ大学でヤーコブソンと出会う。言語学、民俗学の研究会、モスクワ言語学サークルの創設に参加した。 構造主義の先駆けとなるような多くの業績がある。とりわけ、文化記号論への影響は大きい。
衣裳のフォークロア
民衆演劇の機能と構造
民衆文化の記号学―先覚者ボガトゥイリョフの仕事 (東海選書)
ストリートの記号論——モッズ・パンクス・ルード・ボーイズ ポピュラー・カルチャーとサブカルチャー 「ポピュラー・カルチャー」という語は、日本語で言う「民衆文化」とほぼ同義であり、本稿ではハイ・カルチャー、エリートの文化ではない、フォーク・カルチャー、マス・カルチャー、カウンター・カルチャー、そしてポップ・カルチャーを含む上位概念として使用していく。「マス・カルチャー」は、すなわち「大衆文化」で、大量生産され、大衆によって大量消費される文化のこと。これは明らかに近代以降の歴史的存在であり、時にはハイ・カルチャーをも取り込むこともある。「サブカルチャー」は、社会における主流のドミナントな文化に副次…