徳間書店 【あらすじ】 牧田與一郎は持って生まれた暴れん坊の性格。そんな牧田が三菱重工業の社長に就任して2年半、硬直的で公家集団のようなおとなしい企業体質を、柔軟で野武士的な組織に変えて、日本経済の推進力となるべく尽力していた。 しかし持病の糖尿病と腰痛に悩まされ、株式総会を一週間後に控えて倒れ、緊急入院する。癌の疑念を抱えながらも、更なる戦略である中国市場参入に残る命を懸けて邁進するが、社長在職のまま1971年、志半ばで壮絶な最後を遂げる。 【感想】 当時の日本を象徴する会社、三菱重工業。日本経済の中心をになう三菱グループの中心であり、戦前から続く基幹産業としても日本を牽引した。そのため「死…