1919年メジャーリーグのワールドシリーズで発生した八百長事件。日本で言う「黒い霧事件」のようなもの。
優勢を予想されたシカゴ・ホワイトソックスがシンシナティ・レッズに3勝5敗と敗退*1した為、シリーズ前からささやかれていた賭博がらみの八百長疑惑が真実味を帯び、結果的にホワイトソックスの主力8選手(アンラッキー・エイト)が刑事告訴され、球界から永久追放された。
この事件以降、ホワイトソックスがワールドシリーズを制覇する事はなく、「シューレス・ジョーの呪い」と呼ばれたが、2005年に88年振りワールドシリーズ制覇を成し遂げ、呪いから解き放たれた。
また、この事件をきっかけにコミッショナー制度が確立され、ケネソー・マウンテン・ランディス判事を初代コミッショナーに迎えた。
ホワイトソックスの選手たちはオーナーであったチャールズ・コミスキーがケチだった故、当時他のどのチームの選手より低賃金でプレイさせられ、ついにはクリーニング代も惜しみだしたので、ユニフォームはトレードマークのはずの白ソックスまで常に黒ずんでいた。
そのため、彼らは1919年の事件以前から「ブラックソックス」とあだ名されていた。
映画「フィールド・オブ・ドリームス」「エイトメン・アウト」の題材にもなった。
*1:この年に限り、ワールドシリーズは9試合制