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ブラジルから来た少年

(映画)
ぶらじるからきたしょうねん

The Boys from Brazil

  • 1978年|イギリス|カラー|124分|画面比:1.85:1|日本劇場未公開

概要

アウシュビッツ収容所で「白衣を着た悪魔」と言われたメンゲレ博士とナチの残党は、南米に生き延びていた。彼らはアメリカとヨーロッパにいる94人を殺害するという計画を実行に移し出す。一方、彼らの計画を嗅ぎ付けたナチハンターの老人リーバーマンは、殺害対象人物の共通点を分かりかねていた。どれも平凡な小市民ばかりで、年齢的にも中高年ばかり。しかしその共通点に気付いたとき、計画の恐るべき実態が正体を表し出す。
アイラ・レヴィンのSF風味のスリラーを豪華キャスト&スタッフで映画化。グレゴリー・ペックの冷酷非情なメンゲレ(実際に南米に逃げ延びていたと後に判明する)と、ローレンス・オリヴィエの飄々たるナチ・ハンターの対象。フランクリン・J・シャフナーのスリリングな演出。アンリ・ドカエの端正な撮影。ジェリー・ゴールドスミスの流麗且つ緊張感みなぎる音楽。見所・聴き所が多く、作品の評価も高かった。

  • 配給権が高額だった為に日本では劇場未公開となった。1984年3月3日のフジテレビ『ゴールデン洋画劇場』での放映が、日本初公開。その際は94分にカットされたものが放映された。
  • ワルツを効果的に用いた音楽はアカデミー賞候補となった。ワルツの使用は監督シャフナーのアイディアによるもの。理由は主な舞台がウィーンだったから。作曲家ジェリー・ゴールドスミスは当初難色を表わしたが、実際に曲になってみると大成功。作曲家自身、後の自作コンサートでも何度か取り上げることになる。

アカデミー賞

  • 候補
    • 編集賞、オリジナル作曲賞、主演男優賞(ローレンス・オリヴィエ)

原作

ブラジルから来た少年 (ハヤカワ文庫 NV 286)

ブラジルから来た少年 (ハヤカワ文庫 NV 286)

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