Fletcher Class,Destroyer USN
第二次大戦の勃発により軍縮条約の枷から解き放たれた米海軍が、旧式化著しい平甲板型を置き換える目的で計画・量産した大型の艦隊型駆逐艦。
名称は第一次世界大戦にて多くの功績を収めたアメリカ海軍フランク・F・フレッチャー提督に因む。
2年間に175隻が建造された。
1941年度計画で初めて登場したフレッチャー級は軍縮条約の項から完全に解放された最初の形式であり、排水量の制限の中で、砲装と雷装のどちらに重きを置くかで常にトップヘビーに悩まされ続けたそれまでの艦型と無縁になった*1。第二次大戦中期以降、米駆逐艦の主力として活躍した。
戦後、(西側)中小国にFMSなどで供与された。我が海上自衛隊にも1959年3月10日、2隻*2が貸与され、DD-183ありあけ・DD-184ゆうぐれとして1974年3月9日に返還されるまで護衛艦として使用された。