アフリカ大陸南西部にある湖。世界で3番目の広さを持ち、またナイル川の主流の一つ、白ナイル川の源流である。ビクトリア湖の北にはウガンダ、東にはケニア、南にはタンザニアがある。
多様な生物種の宝庫で「ダーウィンの箱庭」と呼ばれたが、1960年代にナイルパーチという肉食の大型魚が放流されてから環境は一変。ビクトリア湖の食物連鎖の頂点に立つナイルパーチは在来魚のシクリッドなどを食べて繁殖し、一時期固有種であるシクリッドが絶滅したかと思われた。
しかし、近年ナイルパーチの漁獲量は最盛期に比べ大きく減りつつあるとともに、シクリッドの新種が発見されたり、絶滅したと思われた種が確認されている。