ベーカリーの総菜パンにて、朝食とする。メンチカツパン、大切な仕事に出て行く日のゲン担ぎだ。 最年長の出席者が、今さら気分を新たにしたり、身なりを整えたりしたところで、会に華を添えることにもなるまい。むしろ滑稽だ。隅っこの置物として、くすんだ存在であればよいのだ。とは承知しつつも、昨日は散髪に行った。まだ視ぬ若き才能に出逢い、期待したい気持がどこかにある。 文学雑誌が主宰する新人賞の授賞式と、その後の茶話会だ。枚数制限のほかには、新しい息吹が感じられる作品、という募集要件があるのみで、応募者の年齢・資格は問わない。つまり私が応募作品を提出してもかまわない。新味などなかろうから、予選も通過しなかろ…