都市の郊外に開発される市街地のこと。イメージされるものとしては、ベッドタウンとしての性格が色濃い住宅地であり、当初は核家族が増えたことによる住宅問題を解消することを主目的として開発された。
商業や企業、交通網とは隔絶された人工的な衛星都市の様相を呈するが、千里や多摩など、歴史の古いニュータウンでは、現在では交通網が整備され、経済活動を外部だけに頼らない、ひとつの独立した街に成長しているところも少なくない。
基本は3DK程度の団地中心のニュータウンが多く、近年では入居当時の住民の高齢化や、核家族がもたらした過疎化(二世帯での居住が不可)、建物の老朽化なども問題にもなっている。
最近のニュータウンは、土地価格の下落や田舎回帰、癒しブームなどをにらんで、通勤や繁華街へのアクセスの便利さや自然とのふれあいなど、何らかの付加価値をもって開発されることが多い。こうした街では、従前のニュータウンと同じく、経済活動を大型店や街の外の企業に頼っている。
日本でのニュータウンの発祥は、昭和33年に開発決定された千里ニュータウンで、その後住宅整備公社や不動産会社、鉄道会社による宅地造成により、三大都市圏を中心に開発が進んだ。