携帯型心理診断鎮圧執行システム「ドミネーター」。
有事の際に、監視官と執行官だけが携帯・使用・発砲可能な特殊な拳銃。眼球スキャンなどによる生体認証機能が付いており、使用登録されていない場合はトリガーがロックされ、発砲できなくなる。現場までは厳重な専用カートで運ばれる。シビュラシステムに割り込みを掛けられる優先的リンクが確立されており、被疑者や対象に照準を向けることで、瞬時に犯罪係数を計測する機能を持つ。握っている者にだけ聞こえる指向性音声で状況や計測値を案内し、対象の犯罪係数が規定値に満たない場合はトリガーがロックがかかり、規定値を越えていればセーフティが自動的に解除され、対象の状況にふさわしい段階に合わせて狙撃効果を選択・変更・変形するシステムが実装されている。確保・制圧が選択された場合は基本モードのパラライザー(麻痺銃/ノン・リーサル)だが、対象の犯罪係数が規定値を超えると排除の判断が下され、エリミネーター(殺人銃/リーサル)に切り替わる。さらにドローンなど人間以外による危険が及ぶと最大威力であるデコンポーザー(分子分解銃/デストロイ)に設定される。シビュラシステムへのアクセス・リンクが不可能な場所や状況では使用できない。