『坂道のシーソーゲーム』は業績不振を突き付けられた銀行マンが本分を忘れずに目標に立ち向う姿を描いた作品。一人出版社「たまゆら」出版を立ち上げともかく一冊単行本を出そうとひと夏かかって仕上げた小説がようやく単行本に仕上がった。 もちろん自費出版だ。主宰する同人誌『文芸たまゆら』117号から122号まで連載していた同名の小説を大幅に加筆修正してまとめたものだ(B6版190ページ、ソフトカバー)。あらすじは下記の通りだ。 <あらすじ> 舞台は京都。業績不振の責任を突き付けられた京和銀行長岡京支店の副支店長・野本雅夫。新規融資先の開拓に腐心する。そんなときもたらされた金属スクラップ会社・外村工業の2億…