チップセットとは、パーソナルコンピュータ内部の、CPUの周辺回路を搭載したチップ(LSI)の集まりのことである。メモリインターフェースやAGPなどの制御回路が搭載されているため、コンピュータのパフォーマンスに重大な影響を与える。
IBM互換PC(PC/AT互換機)では、当初標準的なCPU周辺LSIを組み合わせて回路が構成されていたが、低価格化などをはかるためにこれら周辺LSI(当時はDRAMコントローラ、i8257DMAコントローラ、INS8250シリアルIO、パラレルIO、μPD765AFDDコントローラなどが対象)を幾つかの、より高密度なLSIに統合したもので、チップス・アンド・テクノロジー社などが初期の代表的なメーカーである。
多くのチップセットは2チップ構成で、CPUに近い方をノースブリッジ、他方をサウスブリッジと呼ぶ。ノースブリッジには、CPUインターフェース、メモリインターフェース、AGPなどが含まれ、サウスブリッジには、PCI、IDE、USBなどのI/Oが搭載されることが多い。
コストダウンを目的に、ノースブリッジとサウスブリッジを一つにまとめた統合型のチップセットも増えている。また、GPUの機能も搭載しているものもある。
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