★★★★☆ あらすじ 謎のテロ事件が連続して起こる中、経済大臣の秘書官は元諜報機関職員の父親が倒れたとの報を受け取る。 感想 冒頭では、連続発生した様々な謎が散りばめられたテロ事件の概要が述べられていく。犯行声明めいたメッセージは受け取るも、そのテロ組織がどんな性質を持っているのか、右寄りなのか左寄りなのかさえまだ判断できない行き詰まった状況だ。これからこの事件の全容を解明する過程が描かれていくのだろうなと思っていたのだが、そうではなかった。 テロ組織からのメッセージの中には、フランスの経済大臣に言及するものがあったのだが、その後はこの経済大臣の秘書官である主人公の生活が描かれていく。主人公は…