1 「日本は燃えているか」 柳田邦夫によるノンフィクションの傑作「日本は燃えているか」が描かれた時代。なおこの題名は、第二次世界大戦でパリのレジスタンスがドイツ占領軍に対抗した闘いを描いた映画「パリは燃えているか」に由来する。ドイツ軍がパリから退去をしたとき、総統ヒトラーは、パリを「壊滅」するように命じる。その際ヒトラーが電話で「パリは燃えているか」(命令通り壊滅したか)を問う言葉が聞こえてくる。 「外圧」をかけたアメリカ側と、それに抵抗した日本のエスタブリッシュメント(政策決定者)たちを、ナチスドイツとレジスタンスに重ね合せた、現代にも通じるノンフィクションの傑作。そして「パリは燃えているか…