「激動期の大会」 時代の大きなうねり 第14回ワールドカップの開催地には8ヶ国が立候補したが、最終的にイタリアとソ連の2ヶ国に絞られた。そして84年にはFIFA総会で投票が行なわれ、多くの支持を集めてイタリアが開催国に選ばれる。84年ロサンゼルス五輪ではソ連など東欧諸国が大会をボイコット、それが投票の結果に影響したと思われた。 世界各地で予選が行なわれ、前回3位のフランスは本大会出場を逃す。そして南米予選ブラジルvsチリ戦、観客席から投げ込まれた発煙筒が、チリGKロハスの頭部を直撃。裂傷を負ったとして試合続行を拒否し、再試合を要求した。しかしそのとき写された写真とFIFAの調査により、ロハスの…