ドゴール大統領暗殺をもくろむ“ジャッカル”という名の男を描いたフレデリック・フォーサイスの同名ベストセラー小説の映画化。暗殺に向けて用意周到に行われる準備とパリ警察の地道な捜査をリアリティたっぷりなディティールで克明に描いた社会派サスペンスの一級品。ドゴール暗殺のクライマックスは、実際に起こらなかった事が判っているにもかかわらず物凄い緊迫感で迫る。
(The Day of the Jackal) フレデリック・フォーサイスの小説。1971年に出版された。
ジャッカルの日 (角川文庫)
間を置かずに、また伊豆の実家に行ってきました。 22時に横浜を出発。 日付の変わる直前に、実家に到着しました。 東名高速、左車線を時速約80㎞でゆっくり行きます。 待つ人はいない。 着いたら寝るだけ。 ひとりの気楽なドライブです。 名作「ジャッカルの日」を音声のみ流しながら走ります。 これが、贅沢➀。 誰もいない実家に着いて、早々に布団に入りました。 いつもよりたくさん、家が鳴ってました。 ぐっすり6時間眠って、朝ごはんは庭に出て、昨夜握った鮭おにぎり。 ぬか床から抜いてきた大根を丸かじり。 朝日を浴びながら、やっぱり伊豆はあったかい、と独り言。 これが、贅沢②。 母愛用の急須。 父がいたころ…
お題「ゆっくり見たい映画」 ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略] フランスのドゴール大統領暗殺を請け負った孤高の殺し屋ジャッカルと、彼を阻止しようとする警察の戦いをドキュメンタリータッチで描いた社会派サスペンス。フレデリック・フォーサイスの同名小説を原作に、「地上より永遠に」のフレッド・ジンネマン監督がメガホンをとった。1960年代、フランス。アルジェリアからのフランス撤退に反対する秘密組織OASは、数度にわたってドゴール大統領の暗殺を企てるが、ことごとく失敗する。取り締まりが厳しくなり弱体化したOASは最後の手段として、フランス当局には名前も顔も知られていない謎の殺し屋“ジャッ…
トム・クルーズ主演、トム様映画であってトム様映画ではない、戦争サスペンスの隠れた秀作(評価 76点) トム様なきトム様映画 ヒトラー暗殺という歴史の闇 トム様の最後 トリビア トム様なきトム様映画 トム・クルーズといえば言わずもがなの泣く子も黙るビッグ・スター。オールタイムのマネーメイキング・スターといえば当然、その主演作は、スターを最大限にアピールする映画になってしまう。だから、トム・クルーズの主演作は多かれ少なかれ、おしなべて殿様映画ならぬトム様映画と言っていい。トム様が活躍し、トム様の笑顔で締めくくる、そんなトム様映画が、どれほどあったことか。SF映画ならどうにでもなるとばかりに、どちら…
既に読んだ本が映画化される場合と、逆に映画を観てこれは、と思い本(原作)を読む場合があると思う。 「コンタクト」は本を先に読み、「ジャッカルの日」は映画を先に観た。映画はどちらも僕の好きなタイプの「やつ」だった。つまり、時系列で描かれていた。 「コンタクト」はカール・セーガン(1934-1996)が1986年に発表した作品で、僕は1989年の文庫本で読んだ。いや途中まで読んだ。彼は、アメリカの天文学者、作家、SF作家で圏外生物学(宇宙生物学、天体生物学)の開拓者で一般に地球外知的生命体探索計画のSETIを推し進めたとされる(ウイキペディアからの抜粋)。 映画は1997年に放映される(ロバート・…
S原:ほとんどの人は褒めない映画シリーズ。今回はこれ! Y木:あー、おぼえてるで。「ジャッカルの日」(1973)のリメイクやろ? (あらすじ) 「“ジャッカル”が動き出す…」漏れ伝わってきた情報に、世界中のVIPが震え上がった。歴史の裏で暗躍し、歴史を覆してきた恐怖のプログラムが、ついに始動したのだ。いったい誰が、何処で、何を起こそうとしているのか!?闇の世界に目を光らせる各国の情報組織の捜査線上に浮かび上がったのは、100億の報酬で、どんな依頼でも請け負う、正体不明の暗殺者。毒には、毒を…防衛網は最も危険な賭けに出た…。 S原:これ、いままで「ジャッカルの日」のリメイクやと思ってたんやけどな…
ハイ!またお会いしましたね。今日は最新作の紹介です。と言っても劇場公開じゃありません。家に届いた映画の話で公開はずーっと昔の1973年なりますね。ハイ、当時映画館で観ました。スカラ座でした。風情のある映画館でしたが、閉館なりましたね。そんな思い出を辿って数年前にもお店で借りて一回見ました。ただ、今回は映像にハッとしました。BDで綺麗なんですね。それに吹き替えも入ってます。今日はそんな中から木曜ロードショー選びました。日曜じゃないのか言うツッコミは無しで野沢那智が理由なんですね~。ドロン、ジェンマ、宗方仁。ハイ、いい男言ったら野沢でした。それが良い男のエドワード・フォックスに合ってるんですね。出…
TV番組か何かで紹介されたポルシェとフェラーリの生々しいバトルが記憶に残ってる本作。公開は1984年です。以前からずっと見たいと思ってたんですけどね。レンタルなどで見掛けても字幕オンリーでつい先へ延びてしまったわけですが、探せばあるもんで、今回はようやく念願の吹き替え版での視聴となりました。ジャケットとタイトルから連想すると大恋愛。つまりは近寄るだけでアッチッチとなるような恋物語と思ってました。実際それも外れてはいないんでしょうけどね。不穏な空気と言いましょうか、だいぶイメージしてた方向性と異なって困惑も少々。実際のところ熱いのは夜では無くて男って感じですけどね。その男とはジェフ・ブリッジス。…
全6項目●代表作●「物語の作り方」 ●「ジャーナリズム作品集」 ●「生きて、語り伝える」 ●「第55回カルタヘナ・デ・インディアス」 ●「Las películas favoritas」 「ロベレ将軍」より 全6項目 ●代表作 小説「百年の孤独」、 「誘拐」「エレンディラ」、 「コレラの時代の愛」、 「迷宮の将軍」、 映画共同脚本「前兆(Presagio)」ルイス・アルコリサ、 〃共同監督「青いイセエビ(La langosta azul)」等 ※langosta(ランゴスタ。ロブスター。イセエビ) 小説家、ジャーナリスト、映画評論家、脚本家、映画監督、俳優 、映画学校共同創設 等で活躍したガブ…
『狎鴎亭スターダム』 狎鴎亭(アックジョン)スターダム (監督:イム・ジンスン 2022年韓国映画) 狎鴎亭スターダム [Blu-ray] マ・ドンソク Amazon 韓国の繁華街・狎鴎亭(アックジョン)を舞台に、『犯罪都市』のマ・ドンソクが怪しい山師となって美容整形業界に乗り出し、インチキ医療で大儲けするというコメディ作品。今作でのマブリーは口八丁手八丁の話術でのし上がってゆくお調子者キャラで、いつものマブリー作品のようなバイオレンス作ではない。時代設定が2~30年前の近過去となっており、韓国の美容整形はどのように流行ったのか?狎鴎亭はどのようにして高級繁華街となったのか?を切り取っている部…
今日は休日。 お昼までは何も予定がなかったのだが、突然妻が日帰り温泉に行きたい!と言ってきたので近くの旅館に行ってきた。 我が家ではこのように何の前触れもなく事が始まるという展開が少なくない。 本当は午後からゆっくりコーヒーでも飲みながら読書をして、飽きたら散歩でもしようかと思っていた。 でも普段の仕事みたいに予定を立ててその通りにこなすのもつまらない。 ここは流れに身を任せることにしよう。 県内には有名温泉地が3つある。 今日はそのうちの1つで、なかなかお高い旅館である。(日帰り入浴は一般的な相場) 利用時間は午後3時までで、まだ2時間ある。 家からの道中は随分と新しいお店が増えたなと思った…
RERのC線ジャヴェル駅で下車。目の前にセーヌ川が,この辺りでは北西から南東に向って流れている。ジャヴェル駅周辺はかつてシトロエンの工場があった地域だ。シトロエンは第一次世界大戦後の1919年にフランスで設立された自動車会社である。大戦中アメリカではフォードが自動車を大量生産し,モータリゼーションが一気に進んだ。これに対抗してフランスでも自動車の大衆化を目指したのがこのシトロエンという会社であった。 シャルル=ド=ゴールもお気に入りだったシトロエンDSは大統領専用車にもなった。ド=ゴールはこの愛車に乗車中,暗殺されそうになったこともある。この事件をモデルにイギリスのフレデリック=フォーサイスは…
【8日(木)】 朝9時に東横線・中目黒駅に集合。少し早めについたので、桜の名所の目黒川沿いを覗いてきたが、川に水はなく(昭和)枯れすすき状態だった。 9時、ドライバーであるKさんの安全運転で、いざ沼津・清水方面に出発。 途中、海老名SA(サービスエリア)に立ち寄り、2時間半ほどで、静岡県の沼津の土肥(どい)という場所に到着。土肥港から「駿河湾フェリー」が出るので、まず場所を確認。 ランチまでの30分ほど、近くの山の細道をドライブ。すると、なんと早いこと、河津桜が咲いていた。あとで聞いたところでは2月中旬ごろから咲くのだという。 土肥(どい)というところは、人通りもほとんどなく、店もシャッター。…
フレデリック・フォーサイスといえば「ジャッカルの日」「戦争の犬たち」といった重厚な長編を著す作家という印象が強いが、短編も決して悪くない。というか良い。 これは短編3つから成るかなりの薄い一冊だが、「ブラック・レター」「殺人完了」とも、小粋できりっと毒の効いた掌編というやつで、とても良い。 そして表題作「シェパード」は、戦場ロマンと言いますか、松本零士「ザ・コックピット」あたりと通底するファンタジックな要素を含んだ一編。 すっかり目も悪くなったのでKindleで読みたかったところだが、絶版らしく、角川文庫の古本を取り寄せて読んだ。 シェパード (角川文庫 赤 537-5)作者:フレデリック フ…
一度聞いたらついぞ忘れそうにない強烈なインパクトを持つ邦題は原作となった小説のタイトルがもとのようだ(原題は黙示録の一節「蒼ざめた馬を見よ」)。今回これを鑑賞しようと思い立ったのは他でもなく題名に惹かれたからである 観るに値するか、時間の浪費かは映画冒頭の数分間で感じ取れる。なかにはアタマだけで尻つぼみのものも存在はするが、大抵は掴みが〇なら仕舞いまで水準以上の出来なことが多い。その点で、本作における、内戦終結後に外国へ逃亡した反政府ゲリラ指導者のところへひとりの少年が訪ねてくる件の余計な無駄を削ぎ落した描写は、面白いと確信させるに十分なオープニングと言える レジスタンスで無神論者のマヌエル、…
子供の頃からケネディ大統領の暗殺は、オズワルドの単独犯ではなく、巨大な反ケネディ派による組織暗殺だった、っていう話はありました。 今でもいろんな人がオズワルド単独犯説には懐疑的で、オリバー・ストーン監督も「JFK」(1991)という映画で単独犯説に疑問を呈してました。 そんなケネディ大統領暗殺を組織的暗殺として取り扱った硬派なドラマが「ダラスの熱い日」(1973制作/1974日本公開)。 タイトルがカッコイイですね。 子供の時って陰謀論って大好きじゃないですか。 だから家にあったこの映画のパンフレットを見て、ずーっと気になる映画でした。 そして遂に見ることが出来ました! (あらすじ) ケネディ…
1971年発表の本書は、以前デビュー作「ロゼアンナ」を紹介した、マイ・シューヴァル、ペール・ヴァルー夫妻の「マルチン・ベックもの」。ストックホルム警察の殺人課ベック警視と、その部下たちの捜査を描く警察小説シリーズである。全10作のうちの第四作で、米国探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀賞を得た傑作である。翌年は「ジャッカルの日」が受賞していることからも、非常に権威ある賞だとわかるだろう。 秋の夜、郊外に向かっていた2階建て乗り合いバスで銃撃事件が起きた。運転手と7人の乗客が即死、一人の乗客が昏睡状態で病院に運ばれた。凶器は第二次世界大戦にも使われた、フィンランド製軽機関銃スオミM37。犯人は約7…
ジャッカルは明敏な男だった。貪欲に書物を読みあさり、小心なまでに慎重にプランを立てる。そして、現在はともかく将来において役に立つかもしれないと思うような情報を大量に、頭の中にたくわえていた。これは職業上の習慣であるが、やはり一つの才能であった。 ジャッカルとはフレデリック・フォーサイス『ジャッカルの日(上・下)』の作中に登場する一流の殺し屋である。 殺し屋自体は誉められた職業では全くないのだが、この一節には何か重要なものがあると感じて付箋を貼っておいた。 世の中に一流と呼ばれる人は何人もいる。 でも、決まって一流の人々は、「自分はまだまだ・・・」なんて謙遜する。 自分のことを「私は一流です。」…
全4項目 ●代表作 ●世界文化社「こんなビデオが面白い 洋画編」より23本 ●テレパル編集部「ミステリー作家90人のマイ・ベストミステリー映画」より8本 ●「文藝春秋SPECIAL」2009年7月号より1本 「コレクター(ウィリアム・ワイラー)」より 全4項目 ●代表作 小説「戻り川心中」、 「宵待草夜情」等 小説家、僧侶 等で活躍した連城三紀彦が影響を受けた・好きだった映画。 ●世界文化社「こんなビデオが面白い 洋画編」より23本 ※「こんなビデオが面白い VIDEO TALK〈洋画編〉」 ※双葉十三郎との対談 | ・「ミステリー・サスペンス10本」...スリラー 悪魔のような女 アンリ=シ…
まさか蝉之介さんが大麻で捕まるとは…。パリピ孔明もミタゾノ最終回も出てたし、もろもろ放送が終わるまで待ったんだろか。 木曜日。11:50「ぽかぽか」トークに美保純。「徹子の部屋」に化学者・発明家 村木風海。夕方5時「5時に夢中」で平山夢明が殺し屋映画の最高峰『ジャッカルの日』を紹介。 夜7:00-8:00 日テレ『突破ファイル[字]空港税関vsトレンド先取り密輸女子!?草薙が斧持つコンビニ強盗撃退』[TVer] “突破税関 ①歯ぎしり止まらないビジネスマンはMDMA常習犯!?麻薬を隠した意外な場所は?②怪しい外国人女子大生…だがTDSも金属探知機も無反応!あざ笑う密輸女子の(秘)細工をスネーク…
監督 フレッド・ジンネマン キャスト エドワード・フォックス…ジャッカル マイケル・ロンズデール…ルベル警視 デルフィーヌ・セイリグ…モンペリエ夫人 大統領を暗殺するために 入念な計画を練り実行に移していくジャッカル。 かたや コードネームや行先から情報を割り出し 徐々に追い詰めていく警察。 どっちに肩入れするようなカメラ目線でもなく 端折ってんじゃないか?と思うぐらい いっぱい怪しそうところもたくさんあるってのに 淡々と話が進んでいく様子に 「う、これ合わないかも」 「70年代の英仏映画ってつまんなそうだよな」 と、かなりネガティブな気持ちから見始めましたが 徐々に高まるこの気持ち。 (一文…
引用元:amazon.co.jp 1998年のフランス・ベルギー・ルクセンブルク映画 フランス映画史上、歴代興行収入No.1のアニメ 職場のフランス人(20代後半)に聞いてみたところ「もちろん知ってる!小さい時に何回も観た」とのこと この作品が公開された1998年といえば、普段聴いている音楽の比重が、ワールドミュージックに傾いていた頃 といっても、主にブラジルやジャマイカなど中南米の音楽で、アフリカの音楽は、本作の音楽を手掛けている、セネガルのユッスーンドゥールくらいしか知らなかった 日本からは距離もあるし、戦争(占領)で関係した過去も無く、フランス人のアフリカを近くに思う感覚は、「まぼろしの…
クリスマス・イブ,若いパイロットの操縦するヴァンパイヤ戦闘機が基地を飛び立った.故郷での楽しいクリスマスが待っている…事故は北海上空,高度一万フィートで発生した.すべての計器が止まったのだ.眼下は一面の霧の海.ヴァンパイヤは方向を失い,漆黒の空間を漂う無力な鉄の棺と化した.その時,霧の中から一機のモスキートが!救援機“シェパード”だった.表題作ほか2篇――. シャルル・ド・ゴール(Charles André Joseph Pierre-Marie de Gaulle)暗殺未遂を主題とする傑作『ジャッカルの日』,元ナチス親衛隊隊員の救済組織オデッサに挑むジャーナリストの戦慄の追跡『オデッサ・ファ…