※原作を軸とした、アーニャが居なくなってしまったら…というシリアスなお話です。長編予定なので気長にお付き合いください。 「おいアーニャ、そろそろ出ないとバスに乗り遅れるぞ」「うい、いまいく!」 急いで鞄を背負うアーニャに、忘れ物はないかと声をかける。ちゃんとかくにんしたからだいじょぶ!とスカートの裾を翻すアーニャの行く手を塞ぐ者が一人…いや一匹いた。 いつも見送りに玄関まで来てくれることはあっても、まるで行くなと言わんばかりにアーニャを玄関から遠ざけようとすることは初めてだった。「どうしたボンド、アーニャがっこういくぞ」 あそんでほしいのか?それともさんぽか?と首を傾げているとボンドの未来予知…