ホツマツタヱでは、人倫と治政の要諦を「はたおり」においていたことがわかります。経糸と横糸がしっかりと筋目を整えて綾をなす状態を男女の、そして政治の理想としていました。アマテル大御神の妃たちは、宮中で日々、機織りにいそしむ生活をされていたようですが、ハタオリ・キヌツヅリ・タクハタ(機織り 衣綴り 栲機)の用語を解説して駒形一登氏は、【夫婦の役割分担として、男は表業に務め、女は内を治めて機を織る(衣を綴る)べきだという。『機を織る』というのは「まっすぐな経糸 (主・日・男) に、緯糸 (従・月・女) を隙間なくぴったり添わせて通す」ということであり、これは妻が夫に「ぴったりと添って一筋を通す」=「…