国連を舞台にした、かなり入り組んだ国際派サスペンス。 国連通訳官シルヴィアが、深夜に忘れ物を取りに行った際に、会議場で、アフリカのマトボで民族浄化を行う独裁者ズワニ大統領の暗殺計画を耳にしたところから話が始まる。 通報を受けた米SS(要人警護を担当するシークレット・サービス)では、数人しか話者のいない少数言語の会話を偶然聞き取ったというシルヴィアの証言を疑問視する。 その後SSは、暗殺計画阻止を前提に動き出したが、SSの担当官ケラーはシルヴィアが過去や思想傾向に嘘や隠し事をしているのではないかと疑り、その一方、暗殺者からの保護を望みつつも、自分の兄が暗殺計画に関与していないかをSSに悟られずに…