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ザクII

(アニメ)
ざくつー

ガンダムシリーズのうち宇宙世紀を舞台とする作品に登場するモビルスーツ。初出はアニメ『機動戦士ガンダム』。
ジオニック社が開発し、ジオン公国軍が運用する量産型MS。型式番号はMS-06。
一年戦争を代表するMSであり、多数の派生と高い汎用性を特長とするジオニック社製作の傑作MS。MS-05 ザクIの後継機であり、本来の名称はザクIIであるが、『機動戦士ガンダム』劇中では主力MSとして単にザクとのみ呼ばれており、ザクIIを「ザク」、ザクIを「旧ザク」と呼び倣わすことが多い。
型式の変遷は初期型のA型が84機生産、核装備に対応して厳重な放射線対策がなされたC型に移り236機を生産。その後、最も多く量産された中期型のF型へと至っている。一年戦争中の総生産機数は、ザクIを含めて約8,000機といわれる。
MS-05 ザクIから受け継いだ素性の良さは折り紙付きで、実戦投入直後から華々しい戦果を挙げた。ジオン軍快進撃の立役者となり、宇宙世紀の戦争におけるMSの優位性を決定づけた機体である。多彩なオプション武器・装備で汎用性が高く、素直な操縦性と堅牢な基本構造を持ち、一年戦争後も長期に渡って使用され続けた。
そのスペックは全高17.5m、本体重量56.2t、ジェネレーター総出力976kw、スラスター推力43,300kgとされている。
カラーリングはグリーン系のツートン。頭部はアクアラングを付けたような口吻部と中央に光るモノアイ、ボディは丸みを帯びた装甲と左右非対称の肩の形状、各所に配置された動力パイプが特徴的なデザインとなっている。駆動方式はジオン伝統の流体内パルスシステム、装甲材質は主に超硬スチール合金。武装は120mmザク・マシンガン、280mmザク・バズーカ、ヒート・ホークなどが基本兵装となっている。
様々な派生を生み出しており、マイナーチェンジのFS型、後期生産仕様のF2型、最終生産型のFZ型、重力下仕様のJ型、指揮官およびエース用に強化されたS型、S型を上回る高機動性を求めたR型(高機動型ザクII)、偵察機仕様のE型、砂漠戦仕様のD型、長距離戦仕様のK型、水中戦用試作型のN型と枚挙に暇がない。また、現地改修機やザビ家の司令官向けに製作されたワンオフの専用機など特別機も多数製作されている。

バリエーション

  • MS-06C(初期型)…核兵器使用を前提に作られているので耐核装甲が施されている。
  • MS-06F(中期型)…南極条約で核兵器使用禁止となり、耐核装甲を除去し生産性を向上させたもの。
    • MS-06F2(後期生産型)*1
    • MS-06FZ(最終型・ザク改)*2
  • MS-06S(指揮官用カスタム)…「通常の3倍*3」で有名な、いわゆる「シャア専用ザク」(シャアザクとも呼ばれる)の型番はこれ。他にこの型を使ったエースとしてはドズル・ザビ(大型のヒートホークを装備)がいる。トレードマークの角はアンテナで通信能力を向上している。
    • MS-06FS…ガルマ専用ザクの型番。頭部にバルカン砲が追加されている。
  • MS-06J(陸戦型)…重力下で使用されない一部スラスターを省いたもの。クラッカーやミサイルポッド、マゼラトップ砲などの特徴的な武装をされていることも。
  • MS-06D(デザートザク)…砂漠戦用。関節部にシーリングを施し、放熱強化バックパックを採用。グフの試作型となる歩行補助スラスターと胸部増加装甲などを施した機体。ガンダムZZでは、リニューアル改良した物が存在する。
  • MS-06G(湿地帯型)歩行補助スラスターと胸部増加装甲を施しスパイクアーマーをグフのものにしたタイプ。F2型などの汎用改修型が登場した為少数派で終わった。
  • MS-06E(偵察用)…一部装甲を省きバーニアとカメラを増設。索敵能力を向上させたもの。
    • MS-06E3(ザクフリッパー)…詳細はリンク先の項で。決して水中用ではないことをお断りしておく(笑)
  • MS-06K(ザクキャノン)…バックパックに長距離戦闘キャノンを積み、全体のバランスを修正するべく装甲形状を大幅に変更した砲撃戦用機。本来は地上戦用だったが、グリプス戦役では無理やり宇宙用に改造されたものも登場。
  • MS-06R-1(高機動型ザクII初期量産型)…MSVで1・2を争う人気機体。脚部にスラスターを取り付け、バックパックの出力を増強したもの。この型番の機体を使ったエースには「白狼」シン・マツナガがいる。
    • MS-06R-1A(高機動型ザクII改良型)…R1をマイナーチェンジしたもの。「黒い三連星」がドム拝領前に使用。
    • MS-06R-2(高機動型ザクII後期型)…更に高性能化した機体。見た目はR1型の脚部バーニアにカバーをつけシルエットがあっさりしている点が目に付くが、内部のメカでは全体的に手をつけられ別機種に近いほど改良されている。次期量産機としてリック・ドムと採用を争われたが正式採用にならず、一部のエースパイロットに支給されることになる。4機製造されたうち一機を「赤い稲妻」ジョニー・ライデンが使用。バランスの良さを気に入り正式採用次世代機のゲルググが登場するまで愛機だった。
    • MS-06R-3(次世代試作機)…R2の設計をベースに、ビーム兵器運用などの試験を行った試作機。ゲルググ設計のためのデータを残した機体で、各部のパーツもゲルググと互換性が高い。
    • MS-06RD-4(高機動試験型)…脚部をドムのものに交換し、スラスターを増強した機体。アイナ・サハリンがテストパイロットを務めた。リック・ドム開発にフィードバックされたと思われるが、機体自体はシロー・アマダのボールと交戦して相討ちに。
  • MS-06M(水中専用機)…水中でのMS運用を目指した試作機。ザクを水中で運用するべくした機体。後に出てくる水陸両用機に比べてザクの作業性をそのまま持つ為、連邦軍ではエンジン換装しマリンハイザックとして戦後長らく使用していた。
    • MS-192…(ザクマリナー)MS-06Mの改良機。後年連邦軍で作られた物。
    • MSM-01(水中試作機)…水中での高性能を追求した、水陸両用機のテストベット。
  • MS-06V(ザクタンク)…ザクの上半身とマゼラ・ベースを無理やりくっつけたもの。主に資源回収に使用。
  • MS-06W(作業用)…その名の通り武装を解除している。
  • MS-06Z(サイコミュ試験用ザク)…通称マウンテンゴリラ。手がビーム砲に。
  • MSN-01(サイコミュ試験用高機動型)…MS-06Zの脚部をブースターユニットにしたもの。ただし、一部ではこの型番は「キケロガ」というMSに振り分けられているものもあり、資料が混乱している。
  • MS-11…アクト・ザク。マグネット・コーティングを施されている。
  • MS-21…ドラッツェ。ザクをベースにガトル突撃艇のエンジンなどのジャンクを無理やり寄せ集めた宇宙戦専用機。
  • ザク・マインレイヤー…機雷散布用に設計された専用のバックパックを装備。
  • ザニー…連邦軍が回収したザクのボディをベースに、独自の調達部品を使用してMSとして再生した物。

その他のガンダムシリーズへの影響

  • ハイザック(機動戦士Ζガンダム)
    • 連邦軍の量産機として採用。
  • ザクIII(機動戦士ガンダムΖΖ)
    • ザクの流れを汲むアクシズの名機。しかしながら量産には至らず。ちなみにマシュマー・セロもこの機体のカスタム機に乗っている。
  • ギラ・ドーガ(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)
    • ザクの流れを組むネオ・ジオンのMS。全てのバランスがいい。
  • ブッシ(機動武闘伝Gガンダム)
    • ネオジャパンの機体。遠距離から攻撃できる。
  • ジェニス(機動新世紀ガンダムX)
    • 前大戦時の革命軍の主力MSで、ザクのオマージュ的存在。なお、ジムにあたる立場の機体がドートレスである。
  • ボルジャーノン(∀ガンダム)
    • マウンテンサイクルから発掘された古のMS。かつてのMS-06『ザク』に姿が酷似。またMS-05に似たボルジャーノンも同時に発掘され、どういうわけかギャバン・グーニーはこちらを高性能だと判断しギャバン専用ボルジャーノンとしてこれに搭乗、後悔する羽目に。
  • ザコソルジャー、ザコブッシー(SDガンダムフォース)
    • ダークアクシズの愛すべきやられ役。その上司としてザッパーザクも登場。ザコブッシーはその派生系
  • ジン(機動戦士ガンダムSEED)
    • ザクのような実弾武装で装備されている。
  • ザクウォーリアザクファントム(機動戦士ガンダムSEED DESTINY)
    • ジンシリーズに代わるザフトの新型量産MS。
  • ジャハナム(ガンダム Gのレコンギスタ)
    • アメリアの主力MSで、携帯武装が換装できる。地上用と宇宙用の仕様が異なる。
  • グリモア(ガンダム Gのレコンギスタ)
    • アメリアおよび宇宙海賊の主力MSで、地上・宇宙問わず運用できる汎用性を持つ。

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*1:このリファインはカトキハジメによるもの

*2:出渕裕による新規デザイン。ちなみにデザインされたのはFZの方が先

*3:推力自体は1.3倍でしかないが、パイロットの運用法によって通常の3倍以上の機動性を発揮していた

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