ガンダムシリーズのうち宇宙世紀を舞台とする作品に登場するモビルスーツ。初出はアニメ『機動戦士ガンダム』。
ジオニック社が開発し、ジオン公国軍が運用する量産型MS。型式番号はMS-05。後継機のMS-06ザクIIに主力の座を譲った旧式機という設定であるため、ザクIIは「ザク」、ザクIは「旧ザク」と呼ばれることが多い。
実戦での使用が可能と判断された、ジオン公国軍初のMS。試作型のロールアウトは、宇宙世紀0074年2月。曲面を多用したデザインと頭部のモノアイはこの時点で完成されていた。同年7月に量産が決定され、翌8月に量産型の第1号機がロールアウト。全27機の生産が行われたA型を経て、各種マイナーチェンジが施されたB型へと生産は移行し、793機が生産された。
機体の配色は黄緑と青のツートン。機体各部の動力パイプをすべて装甲内へと内蔵したことやジェネレーター出力の低さから十分な運動性能を発揮することができなかった。また、スパイクアーマーもこの時期には開発されていなかった。武装は105mmザクマシンガン、280mmバズーカ、ヒートホークが初期の基本兵装として与えられていた。心臓部にはMS-04を経て、その実用性が証明されていたイオネスコ型熱核融合炉を搭載。当時そのサイズのジェネレーターとしては桁外れの899kwを発生し、全高17.5mのサイズを誇る巨大な汎用人型機動兵器の稼動をまかなった。だがその経戦時間は公国軍の首脳が求めるレベルには達しておらず、早々に主力MSとしての座をMS-06ザクIIに譲ることとなるが、特定のパイロットの愛機として最後まで扱っているザクIがある。
ガンプラ HGUC 1/144 MS-05B ザクI (機動戦士ガンダム)
HGUC 1/144 MS-05B ザクI 黒い三連星仕様 (MSV)
HG 1/144 MS-05B ザクI 旧ザク (機動戦士ガンダム サンダーボルト)