(ゴート語:gutans、独: Gothe(または Gote))
ゲルマン系の民族で、東ゲルマン系に分類されるドイツ平原の古民族。バルト海南部から黒海沿岸部に移動した後、いわゆる「ゲルマン民族の大移動」によってイタリア半島やイベリア半島に王国を築いた。
ゴートに纏わる言葉として、ルネサンス時代に野蛮なという意味で用いられ始めた「ゴシック(ゴート風の)」がある。また、スウェーデンの地名にはゴートが訛った「イェーテボリ」(Göteborg)がある。なおスウェーデンでは、ゴート族(ヴァンダル族を含む)がヨーロッパ、アジア、アフリカを支配したという伝承があり、スウェーデン人がゴート族の末裔であると言う、「ゴート起源説」が、16世紀(1555年)に唱えられ、17世紀のスウェーデンによる三十年戦争介入の動機となった。