unfreiefreiheit-aot.hatenablog.com コニーの本来性 以前の記事(3.3 参照)では、コニーが「状況に流され」て調査兵団入りを選んだと指摘しました。 その後、かれが状況にどう対峙し、何を選びとったのかを、ここで考察してみましょう。 コニーにも実存的選択をめぐるドラマがあります。 かれもまた、非本来性と自己欺瞞を通過した先に、本来の自己へと到達するのです。 ただしコニーが身をもって示すのは、本来の自己を選ぶことが、自己実現による満足とはかけ離れた経験でありうること、むしろ責め苦をともなう苛酷な試練を自分にもたらすかもしれないことです。 巨人の恐ろしさを身をもって知…