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ゲイビデオ

(一般)
げいびでお

ゲイビデオとは、男性同性愛者向けのアダルトビデオのことである。男性同士の絡みやオナニーが収録されている。

歴史

日本初のゲイビデオは、ゲイ雑誌薔薇族」を出している第二書房から設立されたフェスター・エンタープライズが、1981年8月22日に発売した「青春体験シリーズ 少年・純の夏」である。この頃はストーリー中心の至ってソフトな内容で、30分ほどで2万近くする高価なものが多かった。やがてエレクト、アテネなどのポルノショップが参入し、BONビデオなどのゲイビデオ専業メーカーもでき始め、内容も次第にエロ度が増していった。また素人による投稿ビデオも多かった。

そして1980年代半ば以降には、今のゲイビデオに近い本格的なゲイビデオメーカー、YB(ヤングボーイ)スポーツ、クリエーターズ(マンハウスの前身)、ストームプランニングが設立された。この3社の作品の内容は、今と比べると一部作品を除き、やはりストーリ性や映像美が重んじられ、ややハードさを欠いていた。ポルノショップ系の作品等にハードなものも存在したが、作りがチープだった。1990年前後以降は、キャンパスビデオ(アイダックスの前身)、現在最大手のCOAT、ケーオーカンパニー(1994年)等が設立され、内容もハードさも今と変わらないものになり、それと同時に素人ナンパものやSMものなど、ジャンルの幅が広がっていった(80年代にもSM作品はあったが作りがちゃちだった)。1990年代後半頃からは、さらにメーカーが増え競争が激化する中で、多様化する需要に応えるべく1つのメーカーからジャンルに応じた様々なレーベルが作られるようになった。

淘汰されたゲイビデオメーカーも数多いが、作品は有料動画配信サイトから提供されていることが多い。

特徴

出演する男性モデルは、ゲイに一番人気がある精悍で筋肉質なスポーツマン*1、美青年、ジャニーズ系などが主流である。何処にでもいる学生風の兄ちゃんというタイプも人気がある。バルク体型、中性的美少年、ガチムチ、デブ専などターゲットを絞ったものもある。プレイ内容はオナニーやフェラチオ、アナルセックスが中心だが、SMやフィスト、スカトロなどマニア向け作品もある。ゲイの男性が出演する作品が多いが、ノンケ(異性愛男性)やノンケであることをうたった男性が出演する作品もある。

問題

・1996年(平成8年)、男子高校生や中学生をビデオに出演させたとして、コートコーポレーションの江島速人(当時社長)、熊野功一(当時取締役)、高橋賢一、加藤由美子(元タレント、芸名イマキタカトウ)容疑者の4人が逮捕された。高橋は現役の都立高校(定時制)の教員でもあり、ワイドショーなどで大きな問題になった。3人は2丁目で知り合った15年来(当時)のホモ仲間で、1993年にコートコーポレーションを設立している*2
・大学の運動部員などがゲイビデオに出演していたことがインターネットの匿名掲示板2ちゃんねるで晒され、試合への出場停止処分になったほか、退部になったり就職の内定を辞退するといったことが、1990年代後半以降ずっと続いている。そして多くの前途有為の若者が人生を狂わされている。一部のゲイビデオを見た人が、愉快犯的にゲイビデオモデルの特定や個人情報晒しをしている可能性が高い。ゲイビデオ会社からは若者の未来を奪っておいて、未だに社会的な説明責任は果たされていない。またそのような反社会的な行為の結果、ゲイビデオ業界ではモデルの成り手不足が深刻化しており、倒産に追いやられるメーカーも少なくなく、個人情報晒しは、ゲイビデオ業界の首を絞めることにほかならない。今後は、モデルの名誉・人権の保護や、個人情報を晒したり暴露する行為への罰則の強化や法規制が求められる。

ゲイビデオの分類

年齢、体型、プレイスタイルなどによってジャンルが分かれている。
・スポーツマン系
・美青年系(20代〜30代前半)
・美少年系(10代後半〜20代前半)
・30代男性系
・SG・バルク専系(超筋肉質)
・ガチムチ系
・中年男性系(40〜50代)
・デブ専系
・フケ専系
・SM/フィスト系
・イメージビデオ系

ゲイビデオメーカー一覧

ア行
・アイダックス(前身はキャンパスビデオ,バナナランド・マッスルコレクション・SP)
・OUTLAW・BOLT(ガチムチ専、旧レッドスカイ)
・Acceed
・at-B
・EJIKI VIDEO WORKS
・MEC Company(MEC Company・VOLCANO・SYMBOL・SMILEY・PREMIUM・Stars)

カ行
・GLOSS MEN(JAPAN PICTURES系の動画配信専門)
・ケーオーカンパニー(Secret Film・surprise!・BEAST・go guy plus・eros・deep・Mania Club・狂・KO・sportus・TYSON VIDEO・N.Station・STUDIO GIGOLO・HUNTER、動画配信KOTUBE)
・ゲームス(G@MES、動画配信専用HUNK CHANNEL)
・GET-Film
・コートコーポレーション(COAT・KURATATSU・COAT WEST、動画配信CLUB CK DOWNLOAD)
KONG

サ行
・サムソンビデオ
・G-Project
・ジャックリード
・ジャスティス
・ショアラインビデオワークス
・スーパースリー
・NEW SEXUAL(ソフト・オン・デマンド)
・ZEEBRA CREATIONS(AXIS PICTURES)

タ行
・チークス
・テキーラネットワーク(テキーラ、サンダー、アトミックちゃぶ)

ハ行
・Bプロダクト(ブロンコスタジオ・ブルビデオ・キング&マグナム)
・Future Entertainment
・BRAVO
・Free Dom(STABS・MUGEN・TIME)
・PRISM VIDEO(プリズムビデオ、ZAPPY、Osuinra)

マ行
・マンハウス(旧クリエーターズ、各レーベル Erotic Scan・Heat Up・Live Shock・ATELIER IMAGO)
・MEC Company(メックカンパニー、MEC Company・VOLCANO・SYMBOL・SMILEY・PREMIUM・Stars)
・Men's Rush.tv(動画配信専門)

ラ行
・Likeboys
・レインボーマン(RAINBOW PICTURES)
・Wrestle Factory(レスリング系)
・Rosenkrap(旧TOP ATHLETE、デスペラード、パピヨン、Creator's File)

かつて存在したゲイビデオメーカー

ビデオ会社は倒産するなどして、現在新しいビデオ制作はしていないものの、BEST版を出していたり、有料動画配信サイトから作品が提供されていることが多い。
ア行
・アッシュビデオ
・ADONIS LAND(CDF・gf-Fellowe)
・illusion(アナルマニア向け)
・Active-boy
・N.A.O
・オフィス・カワサキ

カ行
・ガレオン(ガレオン、ガレオンジュニア、マグマなど)
・COOL FACTORY
・GUGUN(ググン)
・グリーンベル
・クリエーターズ(マンハウスの前身、かつてYBスポーツ、ストームと並ぶ御三家)
・Creator's File(現Rosenkrap)
・ゲンマビデオ

サ行
・サーフライダー
・シスト
・ジャパンピクチャーズ(GLOSS MENから配信している)
・STUDIO 101
・スタジオKID'S
・ストーム・プランニング(Storm Planning、かつてのYBスポーツ、クリエーターズと並ぶ御三家)
・G-SHOCK
・ZEEBRA CREATIONS(AXIS PICTURES)

タ行
・DANJIVIDEO(DANJIVIDEO・Plus!・MACHO)
・Twinkle Angel
・Desperado(現Rosenkrap)
・TOP ATHLETE(現Rosenkrap)

ハ行
・パピヨン(現Rosenkrap)
・パラダイスビデオ
・フィールド(G@MESの前身)
・B+B Videos
・Free Dom(STABS・MUGEN・TIME)
・V-JET(BORDER・V-JET)
・V Factory
・ヘラクレス

ヤ行
・YBスポーツ(ヤングボーイスポーツ、かつてクリエーターズ、ストームと並ぶ御三家)

ラ行

*1:伊藤文學のひとりごと「廃刊のいきさつ」などで、ゲイに一番人気はスポーツマンであり、美少年好きは少数派という発言を繰り返している。

*2:1996年(平成8年)10月15日『おはよう!ナイスデイ』、『ワイド!スクランブル』

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