「アステカふたたび」 コロンビアの開催返上 第13回ワールドカップの開催地に決まっていたコロンビアだが、82年のFIFA総会で開催権の返上を申し出た。出場国枠が16から24に増えて負担が増大したことと、国内経済の悪化が返上の理由とされたが、その裏にはコロンビアサッカー界と麻薬マフィアとの繋がりという事情もあった。 政府の手が及ばないほどの力を得たコロンビアの麻薬カルテルは、サッカービジネスにも手を広げ、マネーロンダリングや八百長賭博が横行。その結果、マフィアの要求に従わなかった主審が射殺されたり、カルテルとサッカー界の関係に言及した政治家が暗殺されるという事件も起こる。Wカップを開催したとして…