白土三平の漫画。
『ガロ』1964年12月号〜1971年7月号連載。
江戸時代初期の過酷な差別から逃れるため公儀隠密となるカムイと、農村の生活向上を目指し地道に働く百姓・正助、取り潰しとなる日置藩次席家老の息子・草加竜之進の三人(それと「犬」)を軸に描く大河漫画。
学生運動が盛んだった時期に描かれたためか、マルクス・レーニン思想の影響を受けすぎて史実を無視した描写が多い。
『ビッグコミック』1988年5月10日号より連載(2000年4月中断)。
第一部で生き残った登場人物たち(それと「猿」)が、日々生きる姿を描くほか、酒井忠清の権勢盛んな時代の幕府の中枢に介入したりもする。
第一部よりも物語としては小さくなっているが、歴史物としてみるとはるかにまともになっている。
*1:白土三平の実弟