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カタルシス

(一般)
かたるしす

【katharsis(ギリシャ)】俗に音楽や文学、演劇などの連続性のある芸術作品において、あるポイントを境にそれまで準備され蓄積されてきた伏線や地道な表現が一気に快い感覚に昇華しだす状態や、またその快い感覚のことを正式用法の「抑圧からの解放」になぞらえてカタルシスと表現することも多い。辞書には下記のとおり記載されている。

辞書より引用

  1. 文学作品などの鑑賞において、そこに展開される世界への感情移入が行われることで、日常生活の中で抑圧されていた感情が解放され、快感がもたらされること。特に悲劇のもたらす効果としてアリストテレスが説いた。浄化。
  2. 精神分析で、無意識の層に抑圧されている心のしこりを外部に表出させることで症状を消失させる治療法。通利療法。

『大辞泉(小学館)』より

  1. 古代ギリシアの医学で、病的な体液を体外へ排出すること。瀉血(しゃけつ)。
  2. オルフェウス教・ピタゴラス学派・エンペドクレスなどにおける、罪からの魂の浄(きよ)め。
  3. アリストテレスは悲劇の目的をパトス(苦しみの感情)の浄化にあるとした。最も一般的な理解では、悲劇を見て涙をながしたり恐怖を味わったりすることで心の中のしこりを浄化するという意味。
  4. 精神分析の用語。抑圧されて無意識の中にとどまっていた精神的外傷によるしこりを、言語・行為または情動として外部に表出することによって消散させようとする精神療法の技術。浄化法。

『広辞苑(岩波書店)第五版』より

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