現在の年間死亡者数は1,500人くらいであるが、かっては10倍くらいの人が死亡していた病気である。ステロイド吸入薬の改良によって死亡者数が大きく減少したことによって、それは現代医学の勝利であり、その治療法の正しさを示しているかのように思われている。しかし、その考え方は、明らかな間違いである。 寛解という症状のコントロールと死亡者数の減少は、喘息をすみやかに完治させる治療法の確立を意味しない。薬物療法による治療には限界がある、病気の本質は生体分子機械といわれるタンパク質分子の「構造相転移」という物理変化なのであるから、確実に治療するためには物理的に治療しなければならないのである。エレキバンのよう…