エイトライナー(8Liner)は、東京都に存在する都道環状八号線(都道311号/環八通り)を基本的な導入目標地区として構想された鉄道計画である。
東京都の鉄道大量輸送に際し、欠点となっていた放射方向への移動機能に対応。
・大量輸送機能である鉄道を導入し、慢性的に存在する道路渋滞の解消。
(現在環状8号線を走行しているバスに対し、定時到着移動時間半減が予想。)
・都心周辺から放射方向移動の際、一旦都心部へ移動を必要とした経路に対し、直接に放射方向移動できる事による高速化・都心部への混雑解消。
(沿線利用駅から山手線駅まで出て乗換して利用する時間が、最低でもエイトライナー乗換駅から山手線駅までの往復時間は短縮。)
・環状8号線が通過する地域において鉄道空白地帯の解消。
・人身事故等の輸送障害が周辺路線で発生した際の、代替経路の形成。
以上のような利点が望まれる。
また、関連する構想中の路線連動も構想されている。
京浜急行・京急蒲田駅と東急電鉄多摩川線結ぶ、蒲田連絡線(大田区東西鉄道・蒲蒲線)計画との直通。
葛西臨海公園〜赤羽間の環状7号線上に鉄道路線を建造する、メトロセブンとエイトライナーを一体化させる運用などの構想も存在する。
いずれにせよ、計画としては実施する場合は大規模となり、具体的進捗が見られないものである。
しかし、東京都に集中する労働人口の、生活安全性・安心感に直結する計画である事を考えると、注視される項目である。
運輸政策審議会答申第18号(2000年1月27日)によれば、「今後整備について検討すべき路線」となっている。
影響する人口数を考えると、政府や各政党が迅速に対処すべきプロジェクトであると言えよう。
現在の鉄道駅における、以下の経由地が想定される。
(実際に環状8号線道路上建造した場合、既存駅から徒歩10分以上の距離もあり、あくまでも目安である。)
放射方向を、時計回りになるように表記。
目安となる駅名 | 路線名 | 周辺自治体名 |
田園調布 | 東急電鉄 東横線 多摩川線 | 大田区 |
上野毛 | 東急電鉄 大井町線 | 世田谷区 |
二子玉川 | 東急電鉄 田園都市線 大井町線 | 世田谷区 |
千歳船橋 | 小田急電鉄 小田原線 | 世田谷区 |
八幡山 | 京王電鉄 京王線 | 世田谷区 |
高井戸 | 京王電鉄 井の頭線 | 杉並区 |
荻窪 | JR東日本 中央線 東京メトロ 丸ノ内線 | 杉並区 |
井荻 | 西武鉄道 西武新宿線 | 杉並区 |
練馬高野台 | 西武鉄道 池袋線 | 練馬区 |
練馬春日町 | 東京都交通局 大江戸線 | 練馬区 |
平和台 | 東京メトロ 有楽町線 | 練馬区 |
東武練馬 上板橋 | 東武鉄道 東上線 | 練馬区 板橋区 |
志村三丁目 | 東京都交通局 三田線 | 板橋区 |
赤羽 | JR東日本 宇都宮線 高崎線 湘南新宿ライン 京浜東北線 埼京線 | 北区 |