Inland Empire
奇才デヴィッド・リンチが「マルホランド・ドライブ」以来5年ぶりに放つ不条理ミステリー。ひとりのハリウッド女優がいつしか現実と出演映画を混同し、さらに交錯するいくつもの奇想天外な世界を彷徨っていく姿を幻想的に描く。2007年の全米映画批評家協会賞で実験的作品賞を受賞。主演は、監督とは「ブルーベルベット」「ワイルド・アット・ハート」に続く3度目のコンビとなるローラ・ダーン。
街の実力者である夫と豪邸に暮らす女優ニッキー。彼女は新作映画の主演に抜擢され、再起を狙う。しかし、不倫を描いたその作品「暗い明日の空の上で」は、曰く付きのポーランド映画「47」のリメイクだと知らされる。そして、映画のストーリーとリンクするようにニッキーは共演者デヴォンと不倫に溺れていく。また映画の中では、ニッキー演じるスーザンが愛憎に巻き込まれ、そこへ「47」の舞台ポーランド、50年代風の部屋に佇む3人のウサギ人間たち、部屋で独りテレビモニターに見入るロスト・ガール、といった不可解な世界が複雑に絡み合っていくのだった。
(allcinemaより)
*1:Rated R for language, some violence and sexuality/nudity.