Alain Resnais(1922-) 映画監督 1922年フランス・ブルターニュ生まれ。
1955年のアウシュヴィッツ収容所を題材にした短編「夜と霧」で名を知られるようになる。1959年の初の長編「二十四時間の情事」が世界的に反響を呼び、以後「去年マリエンバートで」、「ミュリエル」などを発表、ヌーヴェル・ヴァーグ時代の“セーヌ左岸派”の代表と言われた。
★この記事を読むと、「アラン・レネ」監督による1961年のフランス映画『去年マリエンバートで』が観たくなります。 ★詳細はこちら→『去年マリエンバートで - Wikipedia』 ★詳細はこちら→『アラン・レネ - Wikipedia』 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q||[]).push(arguments)}…
引用元:Yahoo!映画 1961年のフランス・イタリア合作 タイトルだけはずっと前から知っていたけれど、ようやく観ることができた 驚いたのは、つい最近鑑賞した黒澤明の「羅生門」に触発されて作られたものであること 両作品の雰囲気のあまりの違いに、まさかこうした繋がりがあろうとは思わなかった とあるホテルで出会った男女 男X(ジョルジュ・アルベルタッツィ)は「去年お会いしましたね(そして愛し合いました)」と女A(デルフィーヌ・セイリグ)に言い 女は「そんなことは憶えていない」と言う 男は諦めずに去年どんな場所で、どういった会話をして、何が起こったのかをひとつひとつ女に説明していく 頑なに否定する…
晴れ。私は倖せである。何故なら私は、私個人の、内奥の進歩を信じてゐるから。 映画を観た。アラン・レネの『二十四時間の情事』。ヌーヴェルバーグ、強烈な個性の集まりを一語で括る事には躊躇ひがあるが、それでも矢張り、私は此の集団が好きである。 Sometimes we have to avoid thinking about the problems life presents. Otherwise we’d suffocate. Get away from me. 女性が「離れて」と云ふ時の男の振舞について。むつかしい問題であるが、離れないのが男にとつては最善である。 ledilettante.h…
広島で出会ったフランス人の女と日本人の男が、愛の傷跡を戦争の記憶と共に追体験する・・・。 製作:1959年 製作国:日本/フランス 日本公開:1959年 監督:アラン・レネ 出演:エマニュエル・リヴァ、岡田英次、他 レイティング:一般 ◆◆ この映画の猫 ◆◆ 役:☆(ほんのチョイ役) ①広島平和記念公園の猫 ②映画ロケの猫 ③地下室の猫 名前:不明 色柄:①茶白 ②白 ③黒(モノクロのため推定) ◆フランス流映画 この映画は、日本とフランスの合作。主な舞台は広島市の平和記念公園周辺と中心部の繁華街。回想シーンにフランスのヌヴェールの村が登場します。 日仏合作ではありますが、セリフはごく一部を…
「この映画、猫が出てます」をご愛読いただきありがとうございます。 次回の作品は 『二十四時間の情事』(ヒロシマ・モナムール)(1959年/日本・フランス/監督:アラン・レネ) 明日広島を発つフランス人女性が日本人男性と関係を結ぶ。その交わりが呼び覚ました彼女の戦争中のトラウマとは・・・。多くの議論を生む問題作。 ◆パソコンをご利用の読者の方へ◆過去の記事の検索には、ブログの先頭画面上部の黒いフチの左の方、「この映画、猫が出てます▼」をクリック、「記事一覧」をクリックしていただくのが便利です。
原題は「L'Année dernière à Marienbad」 またレヴューの難しい作品を選んでしまいました(笑) 雰囲気は同じくアラン・レネによる 「二十四時間の情事」(ヒロシマ・モナムール 1959)と似ています 不倫という報われない恋 登場人物が生きているか、死んでいるかわからない 舞台は、バロック風の古城のホテルで 庭園でひとり佇むAという女にXという男が 「去年マリエンバートで会いましたね」 「1年後にまた会おうって約束しましたよね」 と語りかけます 女は「そんな記憶ありません」と 全く憶えていない様子 Xは去年マリエンバートで出会い1年後に駆け落ちの約束をしたこと 初対面はフレ…
アラン・レネ(alain resnais)による1986年作『メロ(melo)』について。 夫婦であるピエールとロメーヌの元にマルセルが訪れる。マルセルは有名なヴァイオリン演奏家で、同じくヴァイオリン演奏家であるピエールとは若い頃からの親友である。マルセルは二人に、自分が嘘に対するトラウマのようなものを持っていることを話す。それは過去、コンサートで恋人に向けて演奏しているその最中に、恋人が浮気しているところを見たが、恋人は浮気していないと嘘をついた経験によるもので、演奏中に浮気を目撃したマルセルは、そこから目を逸らすように音の中に沈み、盲目になろうとしたと語る。最後に現れるのがピエールの従姉妹…
恋するシャンソン [DVD] ザビーヌ・アゼマ Amazon フランスの名優たちが突然口パクで名だたるシャンソンや名画の一節を歌う。これに影響されてウディ・アレンは自分の方がうまく撮れるとミュージカル仕立ての「世界中がアイ・ラヴ・ユー」を撮ったか?と思いきや、こちらの方が後。ローテクで貼り合わせな感じなんだけど堂々としていて、こういうものかと楽しんでしまう。 シリアスなものを撮っているイメージのアラン・レネ、「お家に帰りたい」*1もつぎはぎアニメを導入した実写作品だったな。このぎくしゃく感がアラン・レネの真骨頂と評している人もいる。「お家に帰りたい」を観た時のメモを見ると、ウディ・アレンにも…
ヌーヴェル・バーグの「左岸派」、アラン・レネ監督作。フランス語を話す岡田英次が恰好良い。 私の愛する映画、三本の指に入れてもよい。1959年にして、英国や米国のそれと異なる、「フランス映画」の確立を知らしめる先駆的作品。フランス映画、それは即ち「物語」との訣別、映像に於る独創と美、個性の探究。 広島で出会った二人の男女。言葉と体の交わりを通じて、互いの哀しみを頒つ。だがその後は? 全編に渡り広島でロケ撮影が行われている。「新広島ホテル」や「広島公会堂」などの、今はなきモダニズム建築を堪能できる。
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「薔薇のスタビスキー」(1974)です。 苦手なアラン・レネ監督作品です。いや、彼の映画難しいですね。私にとっては睡眠薬のようですが。でも「去年マリエンバート」は降参しましたが、もっと解かり易い「ミュリエル」「戦争は終わった」は見ているんですよ。良い作品でした。でも、この映画はもっと良いと思います。1930年代のスタビスキー事件を描いたこの作品は、ノスタルジーに溢れていて… 映画は、1933年フランス、ロシア革命で権力闘争に敗れたトロッキーがフランスに亡命してくるところから始まります。小舟に乗った彼は、マルセイユの…
●概要 ●海外勢953名 ●他俳優 ・「日本勢のリスト」へ ●概要 映画監督、脚本家、プロデューサー、俳優、その他スタッフといった映画人が影響を受けた・好きな映画。 「国別」、未個別化「一覧」、それ以外「その他作家」、「映画評論家のベスト」 ※2022年12月21日追記:文字数制限のため「日本勢」リンク集独立
2024年4月15日(月)スーパーで買い物。所持金に限りがあり、一点一点値段を計算しながらカゴに入れる。ホットケーキの素と酢を買う。3月に見た米田有甫個展 微風状態(ギャルリー東京ユマニテbis)浅井真理子 隙間の地形と谷の話(obi gallery)のことを日記にしるし『Mercure des Arts』に寄稿した文章が掲載。http://mercuredesarts.com/2024/04/14/third-diary-2024-03-kotomiz/ 4月16日(火)ホットケーキを焼いて皿に載せておいたらひっくり返して水没した。ホットケーキを水から揚げる。それを食べていたら、シロップがホ…
全6項目●代表作●「物語の作り方」 ●「ジャーナリズム作品集」 ●「生きて、語り伝える」 ●「第55回カルタヘナ・デ・インディアス」 ●「Las películas favoritas」 「ロベレ将軍」より 全6項目 ●代表作 小説「百年の孤独」、 「誘拐」「エレンディラ」、 「コレラの時代の愛」、 「迷宮の将軍」、 映画共同脚本「前兆(Presagio)」ルイス・アルコリサ、 〃共同監督「青いイセエビ(La langosta azul)」等 ※langosta(ランゴスタ。ロブスター。イセエビ) 小説家、ジャーナリスト、映画評論家、脚本家、映画監督、俳優 、映画学校共同創設 等で活躍したガブ…
横浜フランス映画祭、前回2022年から二年ぶりの開催。この映画祭は1993年に始まり、2006年からは東京に場所を移し横浜の地名が外れていたが、2018年からまた横浜へ。横浜市民で仏語学習者としては気になるイベント。 横浜へ戻ってきたのは、横浜がリヨンと姉妹都市だったり、神奈川県がフランスと縁深い(横須賀など)ということからのよう。2022年にオープニングイベントを見に行った時、壇上にゲストのフランスの俳優や監督らと一緒に、フィリップ・セトン駐日フランス大使、横浜市長、スポンサーの日産役員(日産はフランスのルノーと提携しており、ゴーン時代に東京本社を横浜に移した経緯がある)が並んでて。横浜とフ…
すでに写真家としてのキャリアをスタートさせていたアニエス・ヴァルダは、1954年にこの映画デビュー作を撮ったけれども、この作品は「ヌーヴェル・ヴァーグ」の先駆け、もしくは「ヌーヴェル・ヴァーグ」の最初の作品とみなされているようだ。 ラ・ポワント・クールトとは南フランスの「漁師の村」として知られる場所の地名で、ヴァルダがさいしょ数日間、この村で写真撮影を行ったのだけれども、そこで「長編映画を撮る」ことを決意した。ヴァルダはそれまでに約20本の映画しか観たことがなかったということで、彼女はこの作品について「カメラをどこに、どのくらいの距離に置き、どのレンズとどんな照明を使うかということだけを考えて…
5時から7時までのクレオ アニエス・ヴァルダ HDマスター [DVD]コリンヌ・マルシャンAmazon アニエス・ヴァルダの作品を観るのは、これが初めてか。「ヌーヴェル・ヴァーグ」の作家を、セーヌ川をはさんで「右岸派」と「左岸派」とに分ける見方もあるのだけれども、その見方で分けると、このアニエス・ヴァルダはアラン・レネやクリス・マルケルらと共に「左岸派」ということになる。 「ヌーヴェル・ヴァーグ」というムーヴメントのことを考えると、スタートは「左岸派」の方が早かったとはいえ、この『5時から7時までのクレオ』が撮られた1962年には、「右岸派」もクロード・シャブロルやジャン=リュック・ゴダールも…
〈2020年5月19日 の記事〉 フランスの個性派俳優 18日の報道で、フランス往年の名優ミシェル・ピコリさんが、5月12日に脳卒中で亡くなっていたことが伝えられた。享年94歳。元妻は歌手のジュリエッタ・グレコ。独特な見た目で人間くさい男を演じ、その個性が長らくフランスの映画界で重宝された俳優だった。 ピコリさんは1925年12月27日、パリ生まれ。父親はヴァイオリスト、母親はピアニストで女優という芸術一家に育った。ピコリさん自身も早くから演劇を志し、高校時代にはもう自分で劇団を組織していたそうだ。第二次大戦後はパリの大学で演劇を専攻、演技を学ぶ。その後テアトロ・バビロンに所属して舞台に立つと…
ATGの役割 かつて日本にはATGという映画会社があった。正式名称は日本アート・シアター・ギルド( Art Theater Guild )。主に非商業映画と呼ばれるアート系の作品を製作・配給してきた会社である。 劇場でしか映画を観られなかった60年代。良質だが芸術性が高く一般の映画館ではあまり上映されることのなかった外国作品を、日本の映画ファンはATGの配給で観ることが出来たのである。 さらに60年代後半に入ると、作家性の高い独立プロの監督に作品を発表する場を与え、衰退期を迎えていた日本映画界に刺激を与えることになったのがATGの活動だった。
録画していた『薔薇のスタビスキー』(1974年/監督:アラン・レネ)を観る。1930年代にフランス政財界を揺るがした“スタビスキー事件”を映画化。 1930年代初め、スタビスキー(ジャン・ポール・ベルモンド)は生まれながらの野心家で、没落した老男爵ラオール(シャルル・ボワイエ)と敏腕弁護士ポレリ(フランソワ・ペリエ)を従えて、詐欺のような行為で大金を稼いでいました。彼は政財界の大物に賄賂を送って司法の目を逃れ、妻のアルレッテ(アニー・デュプレー)と毎日優雅な生活。しかし、彼を怪しんだポニー検察官(クロード・リッシュ)の調査で、スタビスキーが偽公債を発行していることがわかります。スタビスキーはス…
映画「愛しき人生のつくりかた」(2015)を浦和・埼玉会館・小ホールで見た。監督・脚本は「エディット・ピアフ 愛の讃歌」「ターニング・タイド 希望の海」などで俳優としても活躍するジャン=ポール・ルーブ。 夫の死後家族に行方を告げず姿を消した祖母を捜す旅に出た孫が、祖母の知られざる過去や秘めた夢に触れていくハートウォーミングな人間ドラマ。 パリの下町とクロード・モネの絵画で知られるノルマンディーの海沿いの町エトルタを舞台に、母と息子、そして孫の3世代が織りなす愛しいエピソードを積み重ねた物語を描く。 出演は、お茶目で心優しき母であり祖母であるマドレーヌ役は、国民的歌手のアニー・コルディが演じてい…
その夜は忘れない [DVD]若尾文子Amazon 若尾文子と田宮二郎との共演で、先日観た、同じ年に公開された『爛』(増村保造監督)につづいての共演になるのだが、この作品、おそらくは1959年に公開されたアラン・レネ監督の『二十四時間の情事』に触発されて撮られたのではないかと推測してしまう。つまりこの作品もまた、原爆投下から時を経てもなお残る「原爆の傷」を描いたもの、ということができるだろうから。 『二十四時間の情事』のヒロインは広島に映画のロケに訪れていて、そこで広島出身の男性と知り合うのだが、この作品の主人公は東京の週刊誌の記者の加宮(田宮二郎)で、被曝から17年になる広島を訪れ「原爆の痕跡…
・国立映画アーカイブにて『月夜鴉』(39年 監督:井上金太郎)木下千花さんの講演付き、『名人長次彫』(43年 監督:萩原遼)。『月夜鴉』恋敵もいる神社にて実質結ばれる長回しがおかしさと切実さの塩梅が良くて、それからの裾が汚れるたびに慌てて拭く仕草を要所要所はさみながらの男女の横移動を中心にしたコミカルな日々も楽しい。芸道物といえば稽古場面が付き物のようで、一年にわたる稽古がほぼ一回のパンを挟んで終わらせたも同然の潔さに驚く(本当に上達したのか不安になる)。代わりに、墓場で一人三味線を弾く画が記憶に残る。終盤の演奏シーンになるまで、不意に家に残るはずの飯塚敏子から髙田浩吉への言伝を頼まれた女の子…
アラン・レネ監督の第1回長編劇映画作品で、「ヌーヴェル・ヴァーグで最も重要な作品」と評価されることもある『二十四時間の情事/ヒロシマ・モナムール』の解説・考察をしていく。
それなら時間の岸辺とはなんでしょうか。時間の波に攫われるものと、時間がけっして触れないものとの違いは?光の時間と闇の時間を同じ円周上に示すとはどういうことなのか。あるところではとこしえにとどまり鳴りをしずめる時間が、別のところでは怒濤を打って押し寄せるのはなぜか。ひょっとすると、とアウステルリッツは語った。『アウステルリッツ』 鈴木仁子 訳 <2023/08/12> 2023年8月12日。ウクライナ出身の映画監督セルゲイ・ロズニツァ監督の作品が「セルゲイ・ロズニツァ 《戦争と正義》ドキュメンタリー2選」と題されて『破壊の自然史』(2022)/『キエフ裁判』(2022)の2作品が劇場で公開された…