3年ほど前から猫を飼っているのだが、それまで猫のネの字も興味なかった私からすると、彗星の如く現れた異物である。まず言葉が通じない。叱ってもほぼ意味がない。四六時中甘えたがる。そもそも「四六時中甘えたがる猫」って何だ。そこからして想定を大きく外れている。 愛らしい、癒されるのは前提として、けれども想定外の時間消費が生じていることもまた確か。今も階下から「アオーン」という朗々とした鳴き声が響いてきている。とてもじゃない。スマホもiPadも本もペンも紙もかじる彼女とネット上の私は共存できないのだ。 そうでなくても「口癖は『効率』『コスパ』『正義』」と称される人間。残念だけれど君に割いている時間はない…