コンピュータでの日本語入力法の分類の一つ。「かな漢」と略される。ローマ字入力・かな入力と混同されることがあるが、これらはかな漢字変換が提供する機能のひとつでしかない。
入力したい文章の読みをキーボードなどから入力し、文法解析システムおよび読みと漢字との変換対応表 (「辞書」と呼ばれる) を用いて漢字混じり文に変換する。
かな漢字変換にはどうしても「誤変換」が附き纏う。文法解析の精度向上や辞書の拡充などにより変換精度は向上して来てはいるが、100%にはならない。
一度に変換する単位によって、
(おおよそ、実際に動くソフトウェアが開発されたと考えられる順番に並べてある *1 )
などがある。
また、漢字にしたい部分を「漢字キー」で、ひらがなにしたい部分を「ひらがなキー」で指定しながら入力する「漢字指定式」もある。
リソースの乏しいシステムでは、漢字単位で変換する「単漢字変換」が使われることがあった。
現在は、複数の文節をまとめて入力し、自動で文節区切り位置を推定する連文節変換が主流である。
技術の進歩によって、より大きな単位で変換できるようになると説明されることもあるが、必ずしもそうではない。たとえばMicrosoft Natural Inputによって、文章単位で変換することのできるIMEが実現したが、現在Microsoftの提供するIMEの最新バージョンでは、文節単位の変換に戻されている。Natural inputは文節移動などの操作が不要なかわりに、変換候補の数が膨大になり、操作が逆にわずらわしくなり不評であったためだと考えられる。
*1: 牧野寛『仮名漢字変換』など参照