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JR東日本E233系電車

(一般)
じぇいあーるひがしにほんいーにひゃくさんじゅうさんけいでんしゃ

JR東日本の一般型直流電車。
JR東日本E231系電車の次世代に当たる形式で、オールロングシートの通勤タイプは中央快速線・青梅線・五日市線、京浜東北線・根岸線、常磐緩行線・東京メトロ千代田線、京葉線、埼京線・りんかい線、横浜線、南武線に、一部セミクロスシートの近郊タイプは東海道線・宇都宮線・高崎線の各線に投入されている。2007年、鉄道友の会「ローレル賞」受賞。

導入計画、デビュー時

中央快速線向けは2006年12月26日より運行開始し。中央快速線用201系だけでなく青梅・五日市線しか入線しない201系も置き換え対象となった。京浜東北線・根岸線向け車両は2007年12月22日より運用開始された。常磐緩行線は2009年9月9日、朝ラッシュ時運用より運用開始された。
2007年11月27日には、同形式初となるグリーン車が組み込まれた東海道線向け(近郊型・3000番台)が東急車輛から出場し、翌年2月から営業運転に入った。なお、3000番台は宇都宮線・高崎線にも投入されている。5000番台は2010年7月1日から京葉線で営業運転開始し、7000番台は2013年6月30日から埼京線・りんかい線に、6000番台は2014年2月から横浜線に、8000番台は同年10月から南武線に投入されている。

番台区分 路線 所属車両基地 編成 製造両数
0番台 中央快速線・青梅線・五日市線 豊田車両センター 10両編成、6+4両編成
6両編成、4両編成
420両・分割編成160両
6両編成72両・4両編成36両
1000番台 京浜東北線・根岸線 さいたま車両センター 10両編成 830両
2000番台 常磐緩行線・東京メトロ千代田線 松戸車両センター 10両編成 180両
3000番台 東海道線・宇都宮線・高崎線
(上野東京ライン・湘南新宿ライン含)
国府津車両センター
小山車両センター
基本10両編成、付属5両編成 国府津265両、小山255両
5000番台 京葉線 京葉車両センター 10両編成、6+4両編成 200両・分割編成40両
6000番台 横浜線・根岸線 鎌倉車両センター 8両編成 224両
7000番台 埼京線・川越線・りんかい線 川越車両センター 10両編成 310両
8000番台 南武線 中原電車区 6両編成 210両

仕様

外観

E231系以来の標準的な広幅ステンレス車体を採用。ラインカラー(中央快速線においてはオレンジ色)の帯を巻く。
前面デザインは基本的にE531系をベースにしている。踏切が多いという中央快速線向け車両の運用区間の特性上、通勤型車両ながら、E231系近郊タイプと同じ高運転台構造となり、奥多摩・大月といった寒冷地にも入線するため半自動ドアボタンも設置される。前照灯はHID式。
JR東日本の通勤・近郊型車両では初めてフルカラーLEDによる行先表示器を採用する。列車種別表示もこれで行い、中央快速線の201系の前頭部に設置されていた大型の種別表示器に相当するものは設置されない。また、駅停車時は次駅案内表示もする。常磐緩行線で活躍している2000番台は、地下鉄直通に合わせストレート車体とし、前面に貫通扉を設置。前照灯はシールドビームである。

機器

最高速度はE231系と同じ120km/hであるが6M4Tとして加減速性能の向上を図っており、新聞では東京〜高尾間で現在より2〜3分の時間短縮が図られると報道された。また主要機器の二重系統化も行われ、一部電動車のツーパンタ化など外見上でも従来の通勤車と異なる部分が見られる。制御方式は三菱製SC85型IGBT VVVF制御であるが、3000番台だけは日立製のSC90型のVVVF装置を搭載している。
また、3000番代の台車にはヨーダンパが取り付けられ、蛇行動による揺れを低減させ、乗り心地を向上させている。

内装

内装も基本的にはE531系を踏襲しているが、通勤車初の試みとなる空気清浄機が設置される。また利用者が多いことから山手線のE231系と同様の液晶ディスプレイをドア上に設置し、ニュースや乗換案内・運行情報などが逐次表示される。
通勤タイプ車両では、朝ラッシュ時に女性専用車両として運行される車両は他車両より吊革や荷物棚の高さを低くしている。

運用範囲

区分番台 運用範囲
0番台 中央快速線(東京〜大月)・青梅線(立川〜奥多摩)・五日市線(拝島〜武蔵五日市)・八高線(拝島〜高麗川)・富士急行線(大月〜河口湖)
1000番台 京浜東北線・根岸線(大宮〜大船)
2000番台 常磐緩行線・東京メトロ千代田線(取手〜代々木上原)
3000番台 東海道線(東京〜熱海)・宇都宮線(東京〜黒磯)・高崎線・両毛線(東京〜前橋)
5000番台 京葉線(東京〜蘇我)・外房線(蘇我〜勝浦)・内房線(蘇我〜上総湊)・東金線(大網〜成東)
6000番台 横浜線・根岸線(大船〜八王子)
7000番台 埼京線・川越線・りんかい線(新木場〜川越)
8000番台 南武線(川崎〜立川)

  

導入の経過と予定、今後

2006年に登場した中央快速線用の0番台は2008年までに投入を完了し、豊田車両センターの201系は2010年秋で引退。
2007年に登場した京浜東北線・根岸線用の1000番台も2010年初頭で全83編成の投入が完了、209系は同線から撤退。
2009年に登場した常磐緩行線用の2000番台も2011年秋までに全18編成の投入が完了、203系は引退。
2010年に登場した京葉線用の5000番台も所定数の編成がそろい、201系はJR東日本から消滅し、205系も同線から撤退、209系500番台は8両編成化されて武蔵野線に転用された。
近郊タイプの3000番台は2008年と2010年に東海道線向けとして国府津車両センターに2編成ずつ投入された後、2011年からは同じく東海道線向けとして田町車両センターに順次導入され、翌年春に田町への投入を完了(田町車は2013年3月ダイヤ変更で国府津へ配置変更)。2012年からは宇都宮線・高崎線向けとして高崎車両センターに順次投入され、翌2013年で上野発着列車から211系が撤退し投入完了した(高崎車は2015年3月ダイヤ変更で小山へ配置変更)。
2013年から翌年初頭にかけて埼京線用の7000番台が川越車両センターに順次導入され、205系は1編成を残し同線から撤退。
2014年初頭〜夏にかけて横浜線用の6000番台が鎌倉車両センターに順次導入され、205系は撤退。
2014年夏からは南武線用の8000番台が中原電車区に順次投入されている。

私鉄での利用

大手私鉄の小田急電鉄が、E233系ベースの地下鉄乗り入れ対応車両4000形(2代)を登場させ、2007年9月から運行開始した。
また相模鉄道もE233系ベースの11000系を登場させ、2008年6月より運行を開始した。

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