小型ディスプレイが搭載された装置を頭に装着し、目の前にスクリーンがあるかのように映像を映し出すデバイス。「Head Mounted Display(頭部に装着する受像装置)」の略称。
パソコンのディスプレイ・バーチャルリアリティの体感装置や航空機(特に戦闘機)の操縦支援などに用いられる。ヘッドマウントディスプレイ。
装置の形状によっては、Helmet Mounted Display(ヘルメット・マウンティッド・ディスプレイ)の略称とされる場合もある。
帽子、あるいはヘッドフォンのような形状の機器を頭部に装着し、場を選ばずに映像を受像できるメリットがある。受像の方式としては、眼前に小型の受像面を固定し、これを覗き込むようにするもの・眼前に固定したレンズ(例えばメガネ)に映像を投射するものがある。後者の場合、レンズを通して見ている風景に、装置が投射する映像を合成する事が出来、戦闘機の操縦装置などではこれをメリットとして用い、例えば「見ている目標にカーソル(=照星)をあわせて、銃撃を加える」といった操縦支援を実現している。
コンピュータの用途が多様化を見、これの周辺機器として、この略称もある程度認知が広まりつつあるようだが、HMD自体は、少なくとも戦闘機の操縦支援の用途では随分前から研究されており、そもそもこの略称は、戦闘機のコックピットで、操縦士の面前に設置されている "HUD(Head Up Display)" を意識しているのかも知れない。
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