はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と八十七 「バジトウフウ! バジトウフウ?」 「馬耳東風」 ん? 「馬の耳に念仏」 んん? 「ナゼに、馬」 んんん? 「ナゼに、東の風」 んんんん? 「ナゼに、念仏」 ・・・。 「やっと、厳しい冬が過ぎ、ようやく心地よい風が頬を撫でる季節になっても、どんな、ありがたい話を伺ったとしても、ウルトラマイペースの馬たちは顔色一つ変えず、知らん顔。コレだよ、コレ」 え? 「こち、ならい、いなさ。そして、はえ」 ええ? 「東の風や南の風には、北風や西風にはない『ありがたさ』みたいなモノが、古来からあったと思うんだよね」 えええ? 「そんな、ありがたい風であった…