(ぶんか社文庫 飯城勇三編) 1905年生まれの従兄弟同士。フレデリック・ダネイは広告会社で、マンフレッド・リーは映画会社で働いていました。20代前半の時、ミステリーの懸賞募集の広告を見て2人は創作を決意します。1928年の大晦日、締め切り日のギリギリに作品は完成して応募し見事当選、その後紆余曲折がありましたが、翌1929年に「ローマ帽子の謎」が発刊されます。それは以降40年に渡る「絶え間のない緊張の中での」従兄弟2人による共同作業がスタートしたことも意味します。 本作品は2人のエラリー・クイーンの生誕100年を記念して2005年に、私が新婚の時代に刊行されました。本屋で見てすぐに心を奪われま…