宮崎駿が『宮崎駿の雑想ノート』で描いていた漫画をアニメ化したもの。
1920年代の日本。大震災、貧富の差と過酷な状況の中、子供の時からの夢だった飛行機設計士となった堀越二郎は、三菱に入社。独特の感性と視点で徐々に頭角を現し、欧州での視察などを経て、非凡な才能を開花させる。時代は戦争に突入しつつあったが、その中で菜穂子という女性と知り合う。
実在の人物である堀越二郎をモデルとした作品だが、堀辰雄の小説「風立ちぬ」からの着想(菜穂子 黒川など)も盛り込まれている。宮崎駿の長篇アニメ最後の作品となる。興行収入は150億円を突破した。
なお漫画版とは「登場人物が人間(漫画版では豚の鼻を持っていたり、人間だったり)」「主人公へ重要な示唆をする堀辰雄が出ない(漫画版では監督/原作者の配偶者の親戚にあたる品川力が経営する「ペリカン食堂」で二人が会合する。堀辰雄は犬の顔をしている)」「主人公が軽井沢で会うドイツ人に「魔の山」からのキャラクター名が付く(漫画版では名前がない)」「本庄季郎が話に密接に絡む(原作ではちゃんと史実に基づいて先輩で、一瞬しか出ない)」など、若干の変更点がある。
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*1:Rated PG-13 for some disturbing images and smoking.
堀辰雄の小説。昭和11年12月〜13年3月発表。
初出:
余命幾許もない婚約者との生活を通して、主人公の中に、時間を超越した生の意味と幸福感が確立してゆく過程を描く。
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