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金山神社

(地理)
かなやまじんじゃ

川崎市の川崎大師のそばにある神社。「かなまら様」とよばれ、「性と鍛冶屋の神」とされている。

御祭神は金山比古神(かなやまひこのかみ)及び金山比売神(かなやまひめのかみ)。両神は、イザナミノミコトが火の神を生んだ際、下腹部に大火傷をしたのを、治療看護した神とされており、お産、下半身の病にご利益があると言われている。現在は、子授け、夫婦円満の神、エイズの御守りなど、性神として信仰を集めている。

明治時代、政府による神仏分離政策の為大師信仰とは縁遠くなるが、殖産興業により多くの製鉄工業が川崎に起業し、【金山神社】は鍛冶信仰の対象となる。また土地柄もあわせ、土俗取締りからは比較的緩く細々と歴史を続ける。(創建以来、川崎大師平間寺に属し鎮守社とされていた【若宮神社】も神仏分離の際に、平間寺から独立し、当時の平間寺38世貫主:佐伯隆基の親族が初代宮司となった。)
大正時代、川崎大師駅前にあった【金山神社】は大師線敷設の為、【若宮神社】に移転保護される形となった。

祭礼には、男根を形どった神輿が担ぎだされ、面掛け行列などが繰り出す(かなまら祭り)。また、この神は鞴(ふいご)祭の神でもあり、鍛冶職人や金物を扱う会社等により、毎年神前にて祭事が行われる(ふいご祭)。

金山神社社殿は1898年、若宮八幡宮に移設遷座期には社務所が無い、神主非常駐の境内社でした。
戦災により焼失。戦後京浜急行の寄進により社殿は再建され、1999年建て替えとなる。
建て替えにあたり、鉄をイメージし外側を鉄板でおおい、黒1色の一辺約3mの正八角形、高さが8mの吹き抜けで、およそ一般的にいう「神社」とは異なる個性的な社殿となった。内部の造りも異色だ。床の半分を土を固めた土間として仕切り、正面中央部に「ふいご」と「炉」をおき、金床を埋め込んで鍛冶屋の作業場を再現してある。

また、金山神社は、1998年に男性同士のカップルが神前結婚式を挙げたことでも有名。「かなまら祭り」を復活させた4代宮司が、性病除けの神様としてエイズ問題を大きく取り上げたことがキッカケで申し出があり、マスコミでも報道された。

今では「かなまら祭り」のおおらかでひらかれた雰囲気から、特に外国人に人気があり「うたまろフェスティバル」として大師の風物詩となっている。

  • 歴代宮司
    • 初代 中村員彦
    • 2代 中村博見
    • 3代 中村博光
    • 4代 中村博彦 
    • 5代 中村紀美子
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