言語哲学がはじまる (岩波新書) 作者:野矢 茂樹 岩波書店 Amazon 『言語哲学がはじまる』野矢茂樹著を読む。 「言語哲学の源流を形作った」フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタイン(『論理哲学論考』を発表した前期ウィトゲンシュタイン)。この3人の言語哲学が、どのようなものなのか、どんな違いがあるかが、きわめて平易に述べられている。 「新たな意味をもった文を無限に作ることができ、容易に理解することができるのはなぜか。―言語が有限の語彙と文法よりなるからだ」 平易じゃないか。でも、なんとなくわかるよね。 「ある文がどういうときに真になり、どういうときに偽になるのかを述べた者は、現代の言語学で…