保険病名の一人歩きについて、さらに、詳しくお話ししていきます。 診療録に記載されている病名は確かに医師がつけたもので、診療録にインデックス化されているものの、文章の流れの中に記載されているため、決して、別の所にきちんと現れるものではありません。メモも箇条書きみたいなものです(実際、診療録は、医師がメモ帳のように欠いていますが、立派な公文書です)。 そのため、カルテの表紙を飾る病名達は、医事課が代行で入力した病名達になります。 例えば、とある患者さんを診察した医師が、専門外の領域に遭遇したときに、しかし、その目の前では処置を求めている患者がいて、紹介状を作成するほどではない…と判断した場合、「と…