日本には「国際観光旅客税」というものがある。日本にやってくる観光客から直接徴収するのではなく、「原則として、船舶又は航空会社(特別徴収義務者)が、チケット代金に上乗せする等の方法で、日本から出国する旅客(国際観光旅客等)から徴収(出国1回につき1,000円)する」ことになっている。 つまり日本にやってくる外国人観光客から徴収するというものではなくて、とにかく日本から出ていく人全員から一回1,000円取るということだ。日本から出かける人からも徴収する。出かけられるくらいだからそれくらいの金を出せ、ということだ。その点では日本人にとっては、ある意味かつての「物品税」的性格を帯びている。 米国、豪州…